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「IoT×地方創生」会津若松市の行政イノベーションはどこまで進むのか

ニュースイッチスペシャルイベント in CEATEC 10月5日に開催
「IoT×地方創生」会津若松市の行政イノベーションはどこまで進むのか

500人が就業できる会津若松市のICTオフィスビル(完成イメージ)

 2011年の東日本大震災後、NECや富士通、米インテルなど大企業と連携した福島県会津若松市では、情報通信技術(ICT)を起爆剤とした新ビジネスが開花しようとしている。会津若松市はIoT(モノのインターネット)で市民の健康づくりを支援する実証事業を始めている。米インテル、GEヘルスケア・ジャパン(東京都日野市)、NEC、クックパッド子会社のおいしい健康(東京都中央区)など15社以上が参加。

 また市は、市民一人一人に行政情報などを届けるポータルサイトへ市民がアクセスしやすくし、利用者を市の人口の3%から20%へ増やす。市は情報発信の比重をホームページからポータルサイトへ移し、運営を広告収入で自立できるようにする。同市は情報通信技術(ICT)を活用した地方創生に取り組んでおり、技術実証から実用化の段階に入ってきた。

 市と連携するアクセンチュアが総務省のデータ利活用型スマートシティ推進事業に代表提案し、採択された。ポータルサイト「会津若松プラス」は、地元企業が参加する協議会が15年末から運営する。登録すると個人用ページが用意され、属性に合った情報を届ける。子育て中なら児童手当の情報が目立つ位置に表示するなど、一人ひとりに必要とされる情報を配信する。

 会津若松市はデータを解析して新サービスを生み出すアナリティクス産業の育成を進める。企業には街を実証の場として提供し、開発したサービスを地域産業の活性化にもつなげる。ポータルサイトやアプリも実証を通して開発した。

 ニュースイッチでは幕張メッセで3日に開幕する「CEATEC JAPAN 2017」の会場で、関係者による「IoT×地方創生 会津若松からの報告」と題したパネルディスカッションのイベントを開催します。

◆日時 10月5日 13時ー15時
◆会場 幕張メッセ 国際会議場1階 103会議室
◆定員 150名(聴講無料、先着順)
◆登壇者
 ●会津若松市企画調整課 山埼彬美氏
 ●会津大学産学イノベーションセンター教授 石橋史朗氏
 ●アクセンチェア(株)戦略コンサルティング本部シニア・マネジャー 藤井篤之氏
 ●(株)ルートレック・ネットワークス代表取締役 佐々木伸一氏
 ●日刊工業新聞社編集委員 松木喬(モデレーター)

<聴講希望の方は以下から事前登録をお願いします>
CEATEC カンファレンスページ





 
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役デジタルメディア事業担当
シーテックで恒例のイベントを開催します。まさに現在進行形の動きを最前線で活動する方々から聞くことができます。聴講者の方とインタラクティブに議論をしていければと思っていますので、行政、民間、大学など幅広い分野からの参加をお待ちしています。

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