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エイムネクストがヤマザキマザックと提携し機械加工のIoTサービス

機械領域のプラットフォームに成長するか!?
エイムネクストがヤマザキマザックと提携し機械加工のIoTサービス

ヤマザキマザックのMC

 エイムネクスト(東京都港区、清威人社長)は、工作機械大手のヤマザキマザックと業務提携し、機械加工工程をIoT(モノのインターネット)で改善するサービスを始める。製造業のIoT導入を支援してきた自社と、マザックの知見を生かす。このためエイムは専業のAIZAK(アイザック、東京都港区)を設立した。新会社で2年後に売上高3億円を目指す。

 工作機械はメーカーの独自技術が多く、エイムのような独立系のコンサルティング会社が機械加工の生産性や品質の改善指導をしにくい側面がある。そこでマザックとの協業により同課題を解消し、有効な支援につなげる。

 提供するIoTサービスではマザック製品に限らず対象とする。これまでの支援事例では、工作機械の能力の20―30%ほどしか使えていないことが多いという。

 まずは工作機械の稼働データなどを分析し、生産性、品質の向上を促す。中期で機械学習やAI(人工知能)を活用した課題解決提案をしていく。

 新会社は資本金1000万円とし、エイムの清社長が社長を兼務する。初年度に4件の受注を目指す。4人でスタートし、2年度目には15人体制に拡大する考えだ。

 エイムは08年に「スマートファクトリー」を提唱し、大手自動車・部品メーカー、モーターメーカーなどを支援した実績がある。2016年度の売上高は約20億円だった。
日刊工業新聞2017年9月12日
八子知礼
八子知礼 Yako Tomonori INDUSTRIAL-X 代表
生産工程に強いITコンサル会社、エイムネクストが動いた。ポイントはヤマザキマザックと組みながらも、マザック以外のメーカーの機械についても稼働改善を行うところ。FANUCやSiemensとまでは言わないものの、是非とも機械領域のプラットフォーム化を狙っていただきたいところだ。清社長の英断を応援したい。

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