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ついに野球ボールにもIoT!センサー内蔵型ボール

その名も「MAQ」(マキュー)
ついに野球ボールにもIoT!センサー内蔵型ボール

ミズノは「マキュー」の商品化に向けて今秋からプロ野球の球団などで試験を行う

 【名古屋】ミズノは4日、センサー内蔵型の野球ボールを用いて回転数や速度を分析するシステム「MAQ(マキュー)」を開発し、2018年春をめどに発売すると発表した。愛知製鋼の超小型磁気センサー「MIセンサ」をボールに内蔵し、投げるだけでスマートフォンなどの専用アプリケーションから回転数などを確認できる。MIセンサは腕時計や携帯電話など向けに生産実績があり愛知製鋼は今後用途を拡大したい考え。

 MIセンサは毎秒50回転まで測定できる磁気センサー。ボール内の樹脂ケースにMIセンサや無線送信回路などを収容。ボールが地磁気の中を横切ることで回転数、回転軸、速度を測定する。消費税込みの想定価格は2万1384円で、充電器が1万6200円。

 ミズノは商品化に向けて今秋からプロ野球の球団などで試験を行い、球種なども判定できるようにしたい考え。愛知製鋼は2001年にMI素子を開発。腕時計やスマートフォンなど向けに累計1億4000万個以上の生産実績がある。
日刊工業新聞2017年9月5日 
日刊工業新聞記者
日刊工業新聞記者
野球ボールにまでセンサーが内蔵される時代が来たようです。愛知製鋼の「MIセンサ」は、縦2mm×横2mm×高さ1mmのパッケージ内にX、Y、Z軸の3つの素子を内蔵しており、回転に応じた波状信号で回転を検知するということです。本業の自動車分野でも「自動運転」の支援技術などに生かしていきたいとのこと。 「彼の球は遅いけど重みがあるね」というコーチの発言が、いつしか「彼の球は132km/hしかないけど回転の軸にブレがなくて43回転もしているね」などと変わるのでしょうか?ワクワクします。

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