「太陽光」低迷、日本で生き残る外資はどこだ!?

特徴のないメーカーは撤退へ。一方で日本メーカーは…

サンテックパワーの太陽光パネルと地中熱空調(右)

 市場が縮小する日本で、外資系太陽電池メーカーが攻勢をかけている。カナディアン・ソーラーは新型太陽光パネルを次々に投入し、技術力を訴求する。外資最古参のサンテックパワージャパン(東京都新宿区)はLED照明や蓄電池などの機器をそろえ、総合力を整える。海外勢は低価格を武器に20社近くが進出し、日本市場を席巻した。現在は日本での生き残りをかけ、新たな戦略を描く。  カナダ大手のカナディアン・ソーラーの日本進出は2009年。16年は日本で68万キロワットを出荷し、京セラやシャープに続く国内3―4位に躍り出た。  毎年のように新技術を採用した太陽光パネルを日本で発売しており、17年は2製品を投入する。一つは、半分サイズの太陽電池セルを並べた「Kuモジュール」。日本法人の山本豊社長が「18年から主力化する」と期待する製品だ。  セル1枚の面積が小さく、発電量低下を招く温度上昇を抑える。パネルの一部にかかった影が影響して発電が停止する面積を最小化するのも強みだ。  もう一つの「HDM」は細長いセルを並べた新構造で、出力は260ワット。パナソニックや東芝の高出力パネルと真っ向勝負する。  2製品とも小型セルを扱うため、高精度に組み合わせる製造技術が求められる。作業工程も複雑だが「世界中のグループの技術者が結集し、量産できた」(山本社長)と技術力に自信をみせる。  サンテックパワーは06年、前身の日本企業を中国メーカーが買収し、外資系になった。14年からは中国・順風インターナショナルクリーンエナジーの傘下に移行。16年は20万キロワットを出荷した。市場が縮小する中でも17年は30万キロワットを計画する。  順風のグループ企業の製品を次々に日本へ投入する。すでに太陽光発電所の遠隔監視システム、LED照明は導入実績がある。地中熱空調は日本での発売に向けて実証運転を始める。  大型蓄電池は19年以降に投入予定だ。高瞻(ガオ・ジャン)社長は「中国のリチウムイオン電池は安い」と優位性を強調する。  顧客の要望に合わせて各機器をセット提案し、太陽光パネルの販売につなげる。日本メーカーのように総合力を強みにする戦略だ。  太陽光発電協会によると16年度の日本の太陽光パネルの出荷量は634万キロワットで、ピークの14年度から35%減少した。海外勢のシェアは40%で、勢力を維持している。  ただ、低価格だけが武器だと、採算が合わずに日本から撤退するメーカーも出てくる。厳しい競争で力をつけるほど、日本市場での存在感が高まる。

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