ニュースイッチ

ロボット技術大集合、シアトルでICRA2015開催

日本語でも予告映像を公開
 ロボティクス&オートメーション国際会議の「ICRA2015」が、5月26-30日まで米シアトルで開催中。さまざまなロボット技術を紹介した予告用のハイライト映像がユーチューブに公開されている。内容は以下の通り。

・何本ものロッドの動きを制御して作用点を動かすロッド・アクチュエーター。手術ロボットなどに使える

・人の筋肉を模倣したナイロン糸アクチュエーターによるロボットハンド

・自立し、外から力を加えても倒れない脚用のエクソスケルトン(外骨格)

・太陽光発電パネル搭載し長時間飛び続ける無人飛行機。探索や救助を想定

・2個のモーターによる2枚の反対回転プロペラが上下に取り付けられた無人ヘリ。ロール(進行方向)、ピッチ(上下)、ヨー(左右)の3つの回転軸を制御できる

・手のひらほどの小型ドローン。人に衝突しても安全な設計

・ヘビのように本体をくねらせながら進むヘビ型ロボット

・自動車の4つのタイヤの下に配置する駐車場ロボット。無人の車を自由自在に動かして駐車場を効率良く使う

・超小型の折り紙ロボット。自分で勝手に折りたたみ歩き出したり、泳いだりできる

・外からの磁力で動くmm単位のマイクロロボット

・ジャイロスコープを使って動画撮影時のブレを補正する技術

・ドローンのカメラで撮影した映像から高度マップを作る技術

・画像処理技術で初めて見た物体でも背景と区別して認識

・作業中でもカメラで目的の物体を認識

・ロボットの動作を状況に応じて設計するプラニング。太陽光パネルで動く惑星探査機が日陰に入らないよう最適な軌道をみつける

・デコボコ道でもぴょんぴょん飛び跳ねながら移動できる歩行最適化技術

・4足ロボットが複雑な路面を素早く、安定して歩くための軌道を算出

・物が散らかった場所でロボットアームを使い、目的の物体をつかむためのプラニング

・ロボットハンドで物を簡単につかむため、周囲の環境制約をうまく利用したプラニング

・椅子を折りたたむような複雑な作業をロボットが一連のタスクとして認識し、空間的な動作を実行

・2台の人型ロボット(アルデバランの「NAO」)がルート上でぶつからないよう協調しながら、それぞれの目的地までたどり着く

・3台の円盤型ロボットが互いに通信しながら学習し、協調して物を運ぶ

・人と接触しても安全な人協調ロボット

・人の作業を見て学習し共同作業を行うアーム型ロボット。作業者の手の動きでその意図を推し量り、物を手渡すことも

・内臓組織のように粘って弾性のある物体について、特定の部分をロボットハンドでつまみ上げ、別のハンドでちょん切る。単純な手術作業に使える

・フローチャートのように、ビジュアルなブロック言語をマウスで画面上に配置していくだけで、誰でもプログラミングできる手法

ニュースイッチオリジナル
藤元正
藤元正 Fujimoto Tadashi
同会議ではナショナルジオグラフィックが作製した「ROBOTS 3D」というロボットの映画の特別上映も。予告編は↓ http://movies.nationalgeographic.com/movies/robots/

編集部のおすすめ