自動運転車での提携を正式発表、グーグルとフィアット・クライスラー

ミニバン100台で走行試験、グーグル・GMは交渉難航との報道も

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自動運転車のベース車となる「パシフィカ」ハイブリッドミニバン(フィアット・クライスラーのニュースリリースから)
 米グーグルとフィアット・クライスラーは3日、自動運転分野で提携したと正式発表した。フィアット・クライスラーがこの冬に発表した2017年モデルの「パシフィカ」ハイブリッドミニバン約100台を自動運転向けに製造し、グーグルが同車にセンサー類やコンピューター、ソフトウエアを搭載、今年後半から走行試験に入る。自動運転車を研究開発する大手IT企業と既存の自動車メーカーとの提携は初めて。

 グーグルは自動運転車での提携をめぐり、ほかの自動車メーカーとも協議中だが、今回の提携は独占的なものではなく、他社との提携も可能とされる。ブルームバーグによれば、グーグルはゼネラルモーターズ(GM)とも提携交渉を進めているものの、技術とデータの所有をめぐって意見の相違があり、合意に至っていないという。

 今回の提携に基づき、両社のエンジニアリングチームがミシガン州のフィアット・クライスラーの施設に集結し、自動運転版のパシフィカの設計、製造に向けて協力する。公道を走行する前に、まずカリフォルニア州にあるグーグルのテストコースで走行試験を行う予定。ブルームバーグによれば、フィアット・クライスラーの広報担当は、グーグルが持つ自動運転技術のライセンスを受ける予定はないと回答したという。

 グーグルはこれまでに自社開発の自動運転プロトタイプ車で140万マイル(224万km)以上の走行実績があるが、自社で保有する70台の自動運転車に100台のパシフィカミニバンを加え、自動運転の実験車両は2倍以上の規模になる。

ニュースイッチオリジナル

COMMENT

藤元正
モノづくり日本会議実行委員会

フィアット・クライスラーが前のめりになって提携を進めたのに対し、GMは主導権をグーグルに握られないよう、激しい交渉を展開しているものとみられる。フィアット・クライスラーのマルキオンネCEOも強調していたが、IT企業に対して自動運転車の単なる製造・販売事業者に成り下がないような提携戦略が求められる。

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