廃業も体験、早稲田大などが展開する起業家教育が面白い
早稲田大学、滋賀医科大学、東京理科大学、山形大学、多摩美術大学の起業家教育コンソーシアムが高い実績を上げている。5年間の累計で受講生は約2万人、ベンチャー(VB)を含む新事業創出は約40件だ。企画が多様で口コミなどで学生の参加が進んだ。起業・廃業を体験するインターンシップ(就業体験)、ヘルスケア新事業を狙う企業人との混合プログラムなど、企画のユニークさも注目されそうだ。

これは文部科学省の次世代アントレプレナー育成事業(EDGE―NEXT)によるコンソーシアム「スカイワード」だ。早大が主幹機関で文系、医療系、理工系、地域連携、プロダクトデザインなど各大学の特色を生かした企画を多数、動かしている。
2017―21年度での実績は、目標とした受講生5200人、新規事業など24件を大きく上回る。VBや新事業の学生メンバーは、さらに別の企画に参加して、腕を磨いている。
21年度のオンライン合同企画は、5大学学生と自治体職員によるウィズコロナの地域イノベーションの議論だ。また約3カ月のヘルスケアプログラムの試行では、精密機器などの企業人が有償で参加し、学生とビジネスプラン作成に取り組んだ。医療現場と接点がない企業でニーズがあることから、本格実施を思案している。
ユニークなのは早大生向けのビジネスバンク(東京都港区)でのインターンシップだ。
学生アイデアの新事業に対し、同社の資源を活用して立ち上げ、1年をかけて廃業まで実体験する。新型コロナウイルス感染症の影響前は年全3チームが黒字化した。他で見られない実践的な活動となっている。
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日刊工業新聞2022年2月10日
