東北大が始めた学生の挑戦を応援するクラファンの仕組み

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東北大学は学生の挑戦を応援するクラウドファンディングを始めた。若い世代向けに切り口を変えた震災映画プロジェクト、個別の部活動を連携させる体育部イベント、東北学生演劇祭の企画など8件を選んだ。新型コロナウイルス感染症で停滞した学生活動を、ウェブ上での獲得金額に東北大学基金を組み合わせ、最大各50万円で後押しする。

この企画「ともに・プログラム」(略称・ともプロ!)は同大基金が中心になり運営する。基金ホームページを使ったクラウドファンディングや情報発信、卒業生などメンター(助言者)のアドバイスで支援する。

採択された「震災映画プロジェクト」は、従来の震災復興が地域の共同体的価値観に寄りがちで、若年層には受け入れにくい面があったことに着目。外国人学生の視点やフィクションを取り入れた短編映画を製作し、震災・復興を客観的・批判的に語り直す。

プロジェクトはほかに、学生のアントレプレナーシップ育成に向けたコンテストや未来会議、災害避難時のシェルターの安価なツールキット開発、宇宙探査や人工知能ロボットを使ったスマート農業と農家の生活向上などが選ばれた。

日刊工業新聞2021年12月23日

COMMENT

山本佳世子
編集局科学技術部
論説委員兼編集委員

約1年前に東北大へ取材に行った時、その10年前の東日本大震災の経験とその後の研究・教育・社会連携への展開を柱の一つと考えていた。が、実際に取材対象の若手教員も震災後の赴任といい、考えてみれば学生は地元出身でも子供時代の経験なのだと気づいた。東北大全体をとらえようとしても、年長の教員とは違う面があるわけだ。その意味で今回の学生支援「震災映画プロジェクト」は、学生目線での「客観的、批判的な語り直し」という切り口にひかれた。

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