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社員教育の動画活用、もっと簡単にできないの?

NTTテクノクロスのサービスが進化中
 多くの企業が人手不足により、限られた人員で業務を回さざるを得なくなっている。一方で、確保したスタッフや従業員の質の向上に対する教育・育成の手段に苦慮する企業も多い。いかにスタッフや従業員の負荷を軽減しながら、企業理念や業務に必要な知識を確実に身につけてもらうか。従業員教育・育成の課題の解としてNTTテクノクロスが提供するのが、動画配信システム/サービス「viaPlatz(ビアプラッツ)」だ。

ビジネスで使える動画共有サービス


 viaPlatzは、一般的な動画配信サービスとは異なり、企業での利用を前提につくられている。動画マニュアルによる教育や視聴後の理解度テスト、経営陣の講話を共有することによる企業理念や方針の徹底、離れた拠点同士で動画や画像を見ながらの意見交換といった利用方法が想定されている。

 viaPlatzでは、そのための機能が揃っており、たとえば動画マニュアルを作成する場合は、動画に文字や記号、コメントなどを簡単に書き込める。動画マニュアルは動きがわかりやすいので早く理解できるものの、初心者はどこに注目していいのかがわかりにくい場合もある。そんな時に、注目してもらいたい場所を丸で囲んだり矢印で示すことで、どこを見ればいいかが一目瞭然となり、マニュアル視聴の効率化が図れるうえ、教育効果も高まる。

 また、動画だけでなく静止画やスライド資料の共有も可能だ。それらを多拠点で同時に見ながら議論を行ったり、ノウハウの共有もできる。

 その他、ライブ放送、ライブ放送の自動記録によるVOD視聴、動画マニュアル視聴後の理解度テストやアンケートなども可能。合格ラインに達しなかった人には再受講を求めるといったことも容易だ。

 ビジネス利用が前提なのでセキュリティも万全。たとえば、アクセスを許可するIPアドレスやリファラーが設定できるので、許可された端末やドメインからしかアクセスできないといった設定も可能だ。また、稼働環境は、パブリッククラウド、プライベートクラウドだけでなく、オンプレミスにも対応で、自社のセキュリティポリシーや予算に合わせて最適な選択ができる。

AD連携とSSO対応により、さらに使いやすく


 ビジネスで利用する場合、もう1つ重要なのが視聴者設定である。仮に他部門のメンバーに見られて問題なくても、必要のないコンテンツまで見えてしまっては、自分が必ず見なければならないコンテンツがわかりにくく、利用者を混乱させてしまう。

 viaPlatzは、以前から部門や役職によって視聴者を細かく設定することが可能だったが、今回、設定がさらに簡易になる新機能が加わった。

 NTTテクノクロス メディアイノベーション事業部 第一ビジネスユニット 営業担当 澤嵜(さわざき)良氏は、「以前はユーザー情報を個別に設定するか、CSVファイルなどで取り込む必要がありました。より設定が簡単に行えないかというお客様のご要望にお応えし、Active Directory(AD)※連携によるユーザー情報の連携が可能になる新機能を搭載しました」

 今回のAD連携による新機能は、ADを利用する企業なら既存のユーザー情報を活用して簡単に視聴者設定が行えるようになる。併せて、1つのID/パスワードで様々なシステムを利用できるシングルサインオン(SSO)にも対応するので、社内PCにログインすれば、その後viaPlatzを利用する際に別途IDやパスワードを入力することなく利用できるようになった。

 SSOでアクセスしているので、利用者は意識することなく、自分のIDでコンテンツの視聴ログが記録される。余分なID/パスワード管理をユーザーに求める必要がなくなり、管理部門はその分のID/パスワードに関する問い合わせから解放される。

■視聴者の設定
既存のグループ管理を活用して簡単に視聴者設定も行えるようになった。


後進への技能伝承に最適


 労働力不足が社会問題となるなか、ベテランのノウハウや技能をいかに継承するかは、あらゆる企業で重要な課題となっている。特に製造業では、現場のノウハウや技能がうまく継承されないと、品質や生産性に直接影響が出てしまう。

 そこで、澤嵜氏が勧めるのがviaPlatzの活用だ。「viaPlatzを使えば、社内で簡単にわかりやすい動画コンテンツを作成可能です。このようなビデオ編集を外部に頼むとかなりの費用と時間がかかってしまううえ、外部にノウハウが流出する可能性もゼロではありません」(澤嵜氏)。

 再生にあたっては、書き込みされている箇所がマーキングされ、そこだけをピックアップして視聴することもできる。新人には全コンテンツを見せ、経験者には変更部分だけを見せるといった使い方もでき、ユーザーの負担も少なくなる。さらに、コンテンツはPCだけでなくスマホでも閲覧できるので、隙間時間に見ることも可能だ。

 技能伝承において、最も難しいのは伝承すべき技術の抽出だ。伝承すべき技術は暗黙知のことが多く、ベテランには当たり前である一方、若手には想像もできないノウハウである場合も少なくないからだ。むしろ外部の目を利用する方が、効率よく必要な技術を抽出できるケースも多い。

 NTTテクノクロスには、「こころを動かすICTデザイン室」というリサーチ、デザイン、人間工学などのアプローチでサービス・デザインコンサルティングを行う組織があり、このような技能伝承の抽出を強力にサポートする。
 
 viaPlatzは、NTTグループの教育や技能伝承という課題に対応する形で成長してきた。さらに製品として多くのユーザー企業の要望に応え、機能を追加している。

 今後も、本社、工場、支店など拠点ごとに始業時の異なる企業向けに、ライブ配信の追っかけ配信機能や、効率良くコンテンツを閲覧するための倍速閲覧機能など、さまざまな機能強化を計画中だ。「これからも、お客様の要望に応えながら、より使いやすく進化していきますので、ご期待ください」(澤嵜氏)

■動画とスライド(資料)の連動表示
動画に書き込むことで、ポイントが誰でもすぐにわかる

※Active Directory:ユーザーアカウントやアクセス権限などを管理するWindowsServerの機能。

viaPlatzについてはこちら

「こころを動かすICTデザイン室」についてはこちら

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