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想像以上に難しい若者への技能伝承、安価で使いやすい動画ツールが重宝されるワケ

NTTテクノクロスの動画配信システム「viaPlatz」が、煩わしさを解放する
 生産年齢人口といわれている15歳~64歳の人口が大きく減少しているなか、多くの企業で労働力不足が課題となっている。なかでも喫緊の課題となっているのが、ベテランの引退によるノウハウや技能の消失だ。とりわけ製造業では、現場のノウハウが製品の品質や生産性に直結するため、悩みは深い。ベテランのノウハウをいかに吸い上げ、後輩に伝承すればいいのか。その解のひとつが、NTTテクノクロスの動画配信システム/サービス「viaPlatz(ビアプラッツ)」だ。

 技能伝承のため、ベテランの作業工程を撮影し、若手に見せている企業は少なくないだろう。しかし、単なる動画では、経験の浅い若手にはポイントがどこにあるのか、いまひとつ伝わりにくいという問題がある。

 もちろん、音声や字幕を入れるなど工夫を凝らしている企業もあるだろうが、音声や字幕だけでは、どこを指しているのかわかりにくいのは変わらない。NTTテクノクロス メディアイノベーション事業部第一カンパニー営業担当の澤嵜(さわざき)良氏は「説明図や動画へのマーキングなどを組み合わせて意図を明確にしようとすると映像制作会社に依頼せざるを得ず、費用もかかるうえ、完成までに2~3カ月かかってしまいます」と指摘する。

動画への書き込みやコメントの挿入が誰でも簡単に


 viaPlatzは、動画への書き込みやコメントの挿入が誰でも簡単にできる動画配信システム。ポイントとなる箇所を丸で囲んだり、文字を入れたり、画面の下に説明文を入れるといった作業が社内で簡単に可能になる。

 社内で作成することで、迅速な展開が可能になり、外注費もかからないうえ、外部にノウハウが漏れる危険性が減少する。なお、現在書き込みできるのは動画のみだが、2018年4月からは静止画にも拡張される。

 権限さえあれば、特別な環境がなくてもブラウザだけで動画編集ができる。動画配信の開始位置や終了位置が簡単に設定でき、不要な箇所を配信させない設定や、複数の動画を結合することも、ブラウザだけで設定できる手軽さだ。

 完成した動画は、一般的なストリーミングサービスと同じような操作性で、直感的に閲覧が可能。さらに、書き込みされている箇所がしおりのようにマーキングされるので、そこにジャンプして該当箇所だけを見ることも可能だ。

経験者と新人で使い方を変えられる


 澤嵜氏は「たとえば製造プロセスの変更があった場合、新人には頭から全部見てもらうが、経験者は変更点のみを見るといった使い方ができます」と説明。経験者は、わかっていることを見なければならないという煩わしさから解放される。

 動画と静止画の連動表示も可能。講演などを配信する場合には、静止画の資料を大きく映して、動画は小さくするといったこともできる。もちろんクリック一つで切り替え可能だ。

 静止画の特定ポイントについて、視聴者同士が掲示板上でディスカッションもできる。「もっとこうした方がいいのではないかとか、現場ごとにやり方が違う場合などに情報を共有することで、最適な方法を探ることが可能になります」と澤嵜氏。
ポイントが誰にでもすぐ分かり同じ図を見ながら議論可能

研修の全国配信なども自由に


 ライブ放送も可能で、社長講話や研修の全国配信などに最適。ライブ放送を録画し、放送終了後にVOD配信することもできる。視聴者制限も容易で、部署などのグループごとや個人ごとにコンテンツの視聴権限が設定できるので、見せたい人だけに配信可能。また、視聴だけ、コメントの書き込みまで許可、コンテンツのアップロードも許可など、きめ細かいユーザー権限も設定可能だ。

 さらに、viaPlatzはパブリッククラウド、プライベートクラウド、オンプレミスのいずれにも対応可能。自社のノウハウをクラウドに上げたくないと考える企業にとって、選択肢が多い点は魅力的だろう。

 ラーニング機能も装備しており、視聴後に理解度テストやアンケートを実施することができる。理解度テストは合格ラインを設定でき、人事評価の指標のひとつにすることも可能だ。

教材を統一化し研修も効率よく


 澤嵜氏は、動画を使った反転学習の事例を紹介。学習者は、事前に学習用映像を見て予習をしておき、その後集合研修に参加している。「学習者が事前にポイントを示した映像を見ておくことで、分からないところなどを把握したうえで研修を受けるので、技術習得の時間が短縮できたとうかがっています。また、従来講師ごとにばらつきがあった指導内容が、共通のビデオ教材を利用することで統一できたと好評です」(澤嵜氏)。

 さらに、研修後のフォローアップとしても有効。学習者は現場で実践した様子を撮影してアップ。講師はその実践映像を見て、評価や修正点のアドバイスなどを行い、学習者はチェック映像を見て業務に活かすという流れだ。
予習と振り返りをビデオで行うことで、効果的な学習を効率よく実現

 また、別の事例として海外展開をしているメーカーのメンテナンス研修を紹介。「販売会社によってばらつきがあったメンテナンスのレベルを底上げするため、viaPlatzを採用いただきました。ディスカッション機能を使って、ポイントの伝授や質疑応答などに利用されています。各国の販社の関係者が同じ画面を見ながら本社とのやりとりを見ることもできるので、効率のいい研修ができているようです」(澤嵜氏)

 viaPlatzを利用することで、技能伝承を的確に効率よく行うことが可能になるが、実は技能伝承で難しいのは、伝承すべき技能の抽出だという。伝承すべき技能が暗黙知の場合など、ベテランにとっては当たり前のことが、若手にとっては理解が難しくうまく伝わらないことがある。伝承すべき技能を抽出する作業は、社内のリソースだけでは意外に難しいことでもある。

 NTTテクノクロスには、「こころを動かすICTデザインラボ」というリサーチ、デザイン、人間工学などのアプローチでサービス・デザインコンサルティングを行う組織があり、このような技能伝承の抽出の悩みにも対応する。澤嵜氏は「技能伝承の必要性は感じているが、何から手を付けていいかわからないとお悩みのお客様も、ぜひご相談ください」と締めくくった。

viaPlatzの詳細はこちらから

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