今日のリケジョNo.099

株式会社豊田自動織機

高木 敦子さん

(日刊工業新聞社2015年03月30日掲載)
高木 敦子さん

“織機のニュートン”奮闘

株式会社豊田自動織機の高木 敦子さん

 「運動方程式F=maを習った時、どうして力と重さがつながるのか不思議じゃなかったですか」。豊田自動織機の高木敦子(28)さんは物理を語り出すと止まらない。大阪大学理学部物理学科から東京大学大学院理学系研究科物理学専攻に進み「原子核素粒子物理学」を追求した。ヒッグス粒子発見に貢献した欧州合同原子核研究機関の研究にも携わった。“織機のニュートン”は、今、自動車用電子制御ユニット(ECU)の開発に奮闘している。

ECU開発 悪戦苦闘の毎日

株式会社豊田自動織機 製造技術本部 製造技術統括部 製造技術1部成形技術1グループ 鈴木智子さん

 小さいころから物事の仕組みが気になってしかたない性格でした。しつこく「何で、何で」と聞くから周囲の大人からはうっとうしがられていましたね。物理に興味を持つきっかけは、高校時代の数学の先生でした。もともと素粒子の研究者だった先生は、しょっちゅう脱線して物理の話をしていました。でも私はその話を聞いて感動したんです。ちゃんと勉強すれば宇宙誕生からすべての現象を計算できるのでは、などと勘違いもしちゃって。それで物理の世界に入りました。
 今はモデルベースデザインという手法を使って電子制御ユニット(ECU)を開発しています。C言語に慣れていたので悪戦苦闘の毎日です。入社直後は学生時代に学んだことは何の役にも立っていないのでは、と悩んだ時期もありました。
 入社から3年経ち、役に立つ瞬間も増えてきたと実感しています。将来はもっとスキルを身に付け、自分が中心になって開発した製品が世に出たらおもしろいだろうなと思っています。
 趣味は読書です。会社の女子寮に住んでいるのですが部屋にテレビはありません。インターネットもあまり見ないアナログ生活です。
 長期休暇はいつも海外旅行に行きます。欧州合同原子核研究機関にいた時にできた海外の友人と落ち合って楽しみます。この冬はフィンランドでオーロラを見ながらみんなで磁場の話をして盛り上がりました。

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