今日のリケジョNo.095

日本製紙株式会社

山辺 かおりさん

(日刊工業新聞社2012年02月23日掲載)
山辺 かおりさん

未知なる領域を突き進む

日本製紙株式会社の山辺 かおりさん

次世代の有力素材として注目されるセルロースナノファイバー(CNF)。木材由来で高い強度、軽量といった特徴を持つ。日本製紙の山辺かおりさん(28)は、この新素材の実用化に向け、用途開発に向き合う日々だ。蓄積のない分野であるだけに「一つのことで喜んだり悲しんだりすることはしょっちゅう」としながらも、持ち前の前向きさで未知なる領域を進む。“使えそうだ”という声を聞いた時が、やっていて良かったと思える瞬間になる。

新素材に関わる幸せ

日本製紙株式会社 製造技術本部 製造技術統括部 製造技術1部成形技術1グループ 鈴木智子さん

京都の出身です。もともと花や植物が好きだったこともあり、京都大学農学部森林科学科で学びました。電子顕微鏡を使って樹皮を調べるのですが、思い出に残っているのが木の採取作業。夏場には蚊に悩まされましたが、どこに切り口を入れれば予定した方向に木を倒せるかといったことまで詳しくなりました。
 京都大学大学院農学研究科を修了後、2011年に日本製紙に入社しました。木を使った仕事をしていること、自然のモノを生かして身の回りのモノを作っていることに惹(ひ)かれたからです。
 パッケージなど、形ある紙製品の開発をイメージしていましたが、入社以来、セルロースナノファイバーの研究に取り組んでいます。
 日常生活において何に使われるかはまさにこれから。確立されていないことが多く、工夫が常に必要です。
 社内には熟練の技を持った先輩がたくさんいます。新素材に関わるのは幸運だと感じながら、できるだけ早く実用化させることが目標です。
 作業服は動きやすくて好きなのですが少し地味。かわいい文房具やペンは作業中になくすため、自分らしさを出そうと考えた結果、ユニークなデザインの靴下を集めています。きょうはフライドポテトのイラストが描かれたもので、周りが驚くような靴下の日もありますよ。

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