今日のリケジョNo.047

凸版印刷株式会社

中岡 伊織さん

(日刊工業新聞社2014年10月20日掲載)
中岡 伊織さん

日々の“気づき”製品に

凸版印刷株式会社の中岡 伊織さん

凸版印刷の中岡伊織さん(26)は入社3年目。総合研究所の事業開発研究所で製品の包装に使われるガスバリア素材の研究開発に携わっている。食品が長くおいしく鮮度を保ちつづけられるようなバリアフィルム素材の開発だ。食品以外にも「包む」をキーワードに、医薬品や産業用途など、さまざまな分野に応用できる素材づくりを目指している。「日々の生活の中で、こうなると便利だなと思った気づきを、研究開発を通じて実現できる仕事です」と目を輝かせる。

挑戦できる環境に「やる気」

凸版印刷株式会社 製造技術本部 製造技術統括部 製造技術1部成形技術1グループ 鈴木智子さん

 早稲田大学大学院先進理工学研究科では高分子化学を専攻しました。酸素富化膜という、空気の中の酸素を選択的に透過させる膜の研究です。燃料電池に効率的に酸素を供給する機能性フィルムとして使用されています。
 今の仕事は、世界最高のガスバリア性を持つ当社の透明ハイバリアフィルム「GLフィルム」をさらに進化させるガスバリア素材づくりです。フィルムにさまざまな材料をコーティングしてその特性を評価するのですが、これはいけると期待していたものが駄目になったり、意外な組み合わせでよい結果が出たり。一喜一憂を繰り返す毎日です。
 ある時、間違えて計画していた割合とは違う配合で材料を混ぜてしまったのですが、それを使ってみたら、想定外の特性が得られたことがありました。この経験から、失敗を単なる失敗と諦めないことの大切さを学びました。自分の意見を尊重し、チャレンジさせてもらえる環境があることで、次はこんなことをやってみよう、モチベーションアップにもつながっています。
 平日は根をつめた作業が多いので週末は美術館めぐりなどして気分転換しています。同期と恵比寿(東京都渋谷区)や代々木上原(同)のおしゃれなイタリアンレストランで女子会もしますね。研究を続けていくことで日々の生活をもっとすてきにする製品を開発していきたいです。

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