共同技研化学株式会社

渡辺 文子さん

リケジョ小町No.52

特殊素材製品の開発

 共同技研化学(埼玉県所沢市、濱野尚吉社長、04・2944・5151)の渡辺文子さん(24)は、主力の富岡工場で製品開発を担当。課で一番の新米ながら物怖じせず新たな課題に挑戦する。目下、基材レスの粘着テープにアルミやニッケル粉末などのフィラーを加えることで導電性を持たせる新製品の開発に取り組む。「テープが厚くても十分な導電性を持たせるのが鍵。目標抵抗値までもう少し下げたい」。入社以来二つの新製品試作化を手がけており、3作目に向け奮闘中だ。

「研究するのか、勉強するのか」

 「東京電機大学理工学部では生命理工学系に所属し、微生物を利用して土中などのシアン化物の浄化実験に取り組みました。シアンは錯体などと結合してしまうと分解しにくいのでいろいろ工夫が必要。4年生になり、ある企業でインターンをさせていただき、分析機器を使っての業務などを学びました。この頃は「研究するのか、勉強するのか」どちらかという感じでしたね」

 「やはり化学関連の仕事に就きたかったので当社でお世話になり、まず最初、火災時にアルミサッシなどの空洞部分をふさいで延焼を遅らせる特殊テープの開発に取り組みました。黒鉛を樹脂に混ぜ、熱をかけると何倍にも体積が膨らむ原理を利用。先輩の助言を受けながら1年ぐらいで形にしました」

腕力も少しついてきた?

 「次に取り組んだのが、放熱や蓄熱ゲルのシート。電子機器筐体などの熱影響を和らげる目的として開発。フィラーが熱で固体と液体に変わる作用を利用したもので、顧客にサンプルを提出済みです。実験では力仕事も多いですが、溶剤ポンプを自分で押せるようになるなど腕力も少しついてきたかな。今後は、製品のプレゼンテーション能力なども磨きたいです」

 「余暇は音楽鑑賞や料理を作ります。テレビで見たメニューを即興で作ることも。アドリブでもうまく仕上がるとうれしいのは製品開発で狙った値が出た時と同じですね」

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