千住金属工業株式会社

東村 陽子さん

リケジョ小町No.32 後編

社交ダンスの経験生かす

―仕事の息抜きにしていることはありますか。
 職種上思い詰めないように仕事をすることを心がけています。休日は仕事以外のことをするようにし、山に登ったり、映画を観たりします。最近は那須岳へ行きました。夫とは職場結婚ですが、家ではなるべく仕事の話をしないようにしています。

―結婚前と結婚後で変化したことは。
 結婚後は独身のときとは異なるメリハリがつきました。以前より家事が増えたので、夜遅くまでひたすら研究し仕事気分が抜けないということがないように、生活のバランスをとるように心がけています。

―学生時代に熱中したことはなんですか。
 学生時代は社交ダンス部に所属していました。10種類くらい種目があるのですが、その中でサンバが得意でした。パートナーと共同作業で行う種目ですので、自分一人で踊るのでない楽しさがありました。社交ダンスは優雅なイメージですが、合宿などでは倒れてしまう人が出てしまうくらい激しいスポーツです。その経験が、今の仕事でも原動力として役立っています。

―どういう性格だといわれますか。 
 周囲からは、必ずしも誰もがそうだという訳ではないと思いますが、生まれ年が猪年だからか、よく猪突(ちょとつ)猛進なところがあるといわれます。

父の背中が励みに

―理系の魅力は。
 開発研究職に就きたいという思いが強く、なりたいものがあったので、理系の魅力と言うより、仕事に対する魅力で就きました。モノづくりという仕事は世の中で一番面白い仕事だと思っていて、何かをつくりだして何かの役に立つことがずっとすごいことだと思っていました。父がそういう仕事をしていて、大変そうだけど楽しそうな姿をずっとみていたことを覚えています。

―お父様と同じ職種について思うことはありますか。
 実家に帰ると今でも仕事の話を聞きたがる父で「最近はどうなんだ」「仕事の時間配分はどうなんだ」など、父なりの研究職のアドバイスが出てきます。
業種は違っても同じ職種に就いたことで、改めて父との共通会話ができ、たくさん話します。昔は、父が家で仕事で考えを巡らせている姿をみていて「なぜそんなに仕事ばかりしているのかな」と思ったこともありましたが、自分も同じ職種についてみて、家でも開発中の製品についてふと考えていることがあります。

―今後の開発展望を教えてください。
 お客さまに寄り添った製品開発をしていければと思います。実験室の中だけでなく、現場に行って、本当に何に困っているのかしっかりと把握して、寄り添った開発をしていきたいと考えています。お客さまの声で多いのは「臭いが気になる」といった他に、コテの摩耗などがあり、コストダウンについても注目されています。

―理系の職に就く女性に伝えたいことは。
 女性も男性と同様に仕事をすることが求められていますし、女性も女性ということにしばられることなく、個性として受け止め、社会人として自分の職場内の役割を全うすることが大切だと思っています。

上司の目

 東村さんは、開発の実験ももちろんですが、開発した製品を使っていただくために顧客の元へ赴くなど、積極的で、開発した製品を世の中で使ってほしいという思いで、製品への愛着が人一倍強く、前向きな性格です。その積極性で他の社員の意欲を促す存在でもあると感じています。
 私がアメリカに海外赴任しているときに、現地の展示会ブースでヤニ入りハンダのデモンストレーションを行うことになり、彼女を呼ぶ機会がありました。言葉が異なる国で、一生懸命に仕事をこなす姿が印象的でした。以前から好評判は社内でも聞いており、実際に会ったのはそのときが初めてでしたが、評判通りだと実感しました。上司になった今でもそのような好印象に変わりはありません。
 今後も積極的に頑張っているその姿を応援しています。

ハンダテクニカルセンター ゼネラルマネージャー  秋田智氏

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