セーレン株式会社

佐藤 宏衣さん

リケジョ小町No.83

婦人用ファッション生地の開発

「繊維には『可能性』がまだまだ残されていると思います」と目を輝かせるのは、セーレンの研究開発センター(福井県坂井市)で婦人用ファッション生地の開発を担当する佐藤宏衣さん(36)。入社以来、開発畑を歩むが、昨年は2カ月間の営業職を経験。「お客さまに一番近いところで初めて仕事をし、どのような製品が本当に求められるのかを考え直す機会になりました」と表情を引き締める。「福井から世界に発信できる生地をつくる」のが、若手開発者の大きな夢だ。

地元での仕事、地域貢献に

「地元福井県の高校を卒業後、金沢大学工学部に進学し、化学プラントの設計などを学びました。一級建築士の父が手がけた物件を子どもの頃から見ているうち、モノづくりへの興味が大きくなりました。卒業後は同大大学院に進み、2008年にセーレンに入社しました」

「福井に戻ったのは、地元で仕事をすることが地域貢献につながると考えたから。ゆくゆくは博士号を取りたいと考えていたところ、会社から「バックアップする」との申し出があり、とてもうれしくなりました。11年に「反応工学」で博士号を取得しました」

理想を思い描く難しさ

「今はレディースファッション用の生地開発を担当。これまでは既存の生地に防汚性や消臭性などを持たせる「後加工」の技術開発が主な仕事だったので、生地を一から開発するのは初めての経験です。繊維の種類や、生地の風合いなどを決める「撚糸(ねんし)」、織りや編みの条件などを調整し、一つの製品を仕上げます。「このような生地を作りたい」と、理想の製品を頭の中に思い描くことが難しいと感じます」

「休日は大好きなゴルフで息抜き。父や弟とコースに出ますが、腕ではかなわず、元プロゴルファーの“スパルタレッスン”を2年前から受けています。広いコースでティーショットを打つ瞬間が気持ち良いですね。得意な7番アイアンを磨き、父や弟と対等に勝負したいです」

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