大成建設株式会社

鈴木 菜々子さん

リケジョ小町No.82

緑地整備などの自然再生

 「ビジネスとしてやるには、社内外の人に理解してもらうことが必要です」と話すのは、大成建設の鈴木菜々子さん(34)。都市の緑地整備やダムののり面緑化、生態系を保全する計画の策定など自然再生に携わる。樹木医の資格を持つ樹木の専門家。自らが自然が好きだからこそ、科学的な視点で自然再生の意義を、関係者にわかりやすく説明することを心がける。「(緑地などは)できた時が始まりで、完成に向かってどう変化していくかが楽しみ」と現場の樹木の成長を見守る。

開発により生物多様性を向上

「幼少期はハワイの自然に囲まれた環境で生活しました。動物の中では魚が一番好きです。魚が好きすぎたため、大学ではあえて森を勉強することに。東京農業大学で植物の種(しゅ)の組み合わせなどを研究する植物社会学を専攻しました」

「大学時代、土地開発の調査会社で植物を分類するアルバイトを経験。希少な種がいることを報告しても、どう計画に生かされているのかバイトの立場では分かりません。開発によって自然が改変されます。でも逆に、開発により自然が身近な環境をつくったり、生物多様性を向上したりできるのではないかと思い、大成建設に就職しました」

会社に通いながら大学院へ

「仕事は毎日楽しいです。入社当初は知識が全然足りないと思い、会社に通いながら大学院で勉強しました。現在は九州地方のダムの環境保全に取り組んでいます。年4回動植物の生物多様性をモニタリング調査するほか、棚田を模写して設計したビオトープにどんな生き物が生息しているのかを調査します。都心ではある企業の森づくりを進めています。設計時にはその土地にふさわしい草花や樹木を分析し、工事では実際にその種が入っているかを確認。森はできたばかりで、植えた時からの変化を調べていきます」

「趣味は旅行。海外では観光地より文化やライフスタイルに興味があります。国内では山登りですね。最近では至仏山(群馬県)に行きました」

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