リンテック株式会社

廣永 麻貴さん

リケジョ小町No.76

撥水撥油ラベル素材の研究

「やみくもに実験するのではなく、仮説を立てて実験を効率的に進めている」と話すのは、リンテックの廣永麻貴さん(33)。新素材研究部素材設計研究室(さいたま市南区)で、技術革新につながる新しい材料や技術の開発を目指す。水や油をはじく機能を持つ「撥水撥油(はっすいはつゆ)ラベル素材」の研究に携わる。現在は開発素材の量産化に向けてスピード感を持って仕事に取り組む。上司からも「笑顔を絶やさずさっそうと仕事をこなす姿は周囲の模範」と評価は高い。

さまざまな素材のコラボレーションがに魅力

「昭和薬科大学大学院薬学研究科で学んだ後、リンテックに入社しました。ラベル素材を作る会社のため、薬だけでなく、さまざまな素材とのコラボレーションができるところに魅力を感じました。入社後は、医薬関連の研究を経て組織改編後の2013年から、素材設計研究室に配属となりました」

「製品開発の基本技術となる要素技術をもとに、量産化できる工業レベルへと応用するのが主な仕事です。今研究している撥水撥油(はっすいはつゆ)ラベル素材は、特殊な表面コートにより液滴が滑り落ちる機能を併せ持つのが特徴です。コート剤が機能を発揮するための化学組成の最適化や、メカニズムの解析に取り組むほか、試作品を工場で量産化するための条件なども検討します」

スピード感が重視される

「医薬関連の研究は使える材料が限られていますが、今の素材研究は材料の種類も多く、得られる結果の幅も広がり面白いと思います。出来上がった試作品を取引先に持参して直接お客さまの意見を聞き、そこで得られた要求性能を製品の設計に反映。スピード感が重視されるため、時間をかけてじっくりと研究する環境とは違いますが、仕事を経験してみると、今が一番向いているのかなと感じます」

「週末に千葉県一宮町の海岸に出かけ、サーフィンをするのが楽しみ。プライベートと仕事を完全に分けてリフレッシュします」

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