未来を創るリケジョNo.1

櫻井 遥さん

手術ロボットを作りたい

櫻井 遥(さくらい・はるか)さん
工学部機械システム工学科 4年(当時。現在は卒業、他大学院に進学)

「手術ロボットを作りたい」。櫻井遥さんは中学の時に見つけた夢を実現するため、機械システム工学科でロボティクスを学んできました。手術ロボットは医学と工学の融合分野。工学についての知識を深めたのち、2015年4月からは医学について学ぶために東京医科歯科大学大学院に進学します。所属していた研究室の水内郁夫准教授は「一見マイペースでおっとりしているが、自分の決めた目標に向かって粘り強く研究を進めるタイプ」と評しています。

手術ロボのため、医学と工学を学ぶ

櫻井 遥さん

中学生の時にたまたまテレビで手術ロボットを見て、「かっこいい!」と興味を持ちました。あと、痛いのって嫌じゃないですか。手術ロボットを使うと手術の傷が小さく済む場合があると知り、将来自分が手術を受けることになったとしたらロボットがいいなと思ったんです。祖父が臨床検査技師をやっていたので、たまに病院に遊びに行くこともあり、医療の仕事にも興味を持っていました。手術ロボットを作るため、まずはロボットの基礎を学ぼうと、工学部機械システム工学科に進みました。

農工大は緑がたくさんあるところに惹かれました。新潟出身なのですが、自然に囲まれていると落ち着きます。また規模があまり大きくないので、先生と学生の距離が近い点も特徴です。水内先生はもちろんですが、他の先生にも声をかけてもらえ、質問もしやすいです。

学会発表での経験が糧に

櫻井 遥さん

研究室では、「超音波振動子による滑り提示可能な操作装置」の開発を行いました。今まで力や「つるつる」「ざらざら」などの触感を伝える技術はあったのですが、「滑り」を伝える技術はなく、研究を進めました。「超音波振動子」は、一眼レフカメラのオートフォーカス機能に使用されています。振動子が動く波に触れることで、ロボットの滑り感覚を受けることができます。ロボットなどを操作する際、この装置を使用することで、感覚を操作者に伝え操作性向上につながります。

この技術をコアに、卒論の発表に向けて自分でロボットを作成しました。最初は紙で模型をつくるところからはじまり、何度も失敗して作り上げました。ロボットを作るのって「1+1=2」のように理論通りに作ればうまくいくと思っていたのですが、実際は不測の事態が起こったり、調整が必要だったりと苦労しましたね。

日本ロボット学会で一度発表を行いました。初めての学会発表だったので、ものすごく緊張してしまいました。質問もたくさん来て、きちんと返答したようなのですが、私自身は何も覚えていないんです(笑)。学部4年で発表できることはあまりないので、経験できてよかったなと思います。技術のことに詳しくない人にもしっかりと、わかりやすく伝えられるようになりたいです。

将来は企業に入るか、大学や研究機関に入るかまだ迷っています。研究はずっと続けていきたいですね。病院などで手術ロボットを使っている様子を見学したいと思うのですが、まだ機会がありません。血が苦手なので少し不安なのですが。 最近はオフの日があったかな、というくらい研究をしていたのですが、息抜きには大好きな安室奈美恵さんのライブDVDを観たり、ロードバイクに乗ったりするのが楽しみです。