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「山の日」も生かす伊勢原市の観光資産がすごい!

江戸庶民の信仰と行楽の地
「山の日」も生かす伊勢原市の観光資産がすごい!

関東総鎮護大山阿夫利神社 下社

 江戸庶民の信仰と行楽の地 ~巨大な木太刀を担いで「大山詣(おおやままい)り」~で、平成28年度に日本遺産にも認定された神奈川県伊勢原市。

 8月11日(金曜日)~13日(日曜日)の3日間限定で、おいしい伊勢原グルメが大盛り!山盛り!のイベントを開催予定だ。山の日と大山にちなんだ価格設定で、各店自慢のメニューが大盛りで楽しめる。参加店舗は店頭にある「大山盛り!」のぼり旗が目印。

 「期間中、大山盛りメニューをご注文いただいた人に、数量限定で日本遺産認定記念MY箸をプレゼントします」と伊勢原市役所商工観光課の方。
特別メニューを注文された人には、数量限定「日本遺産認定記念 MY箸」プレゼント

 「そして各店自慢の「大山盛り!」をご賞味された際には、ぜひ写真に撮って、Twitter、Instagramなどにぜひアップしてください。ハッシュタグは「#大山盛り」「#伊勢原」「#山の日」などでお願いします。またアウトドア雑誌『ランドネ』とコラボした企画も多数実施いたします。ぜひお越しください」

 そもそも「大山詣り」は、鳶などの職人たちが巨大な木太刀(きだち)を江戸から担いで運び、滝で身を清めてから奉納と山頂を目指すという庶民参拝。他に例を見ない事から日本遺産認定となった。

 参拝姿は歌舞伎や浮世絵にとりあげられ、また手形が不要な小旅行であったことから人々の興味関心を呼び起こし、江戸の人口が100万人の頃、年間20万人もの参拝者が訪れた。

 大山詣りは、今も先導師(せんどうし)たちにより脈々と引き継がれている。首都近郊に残る豊かな自然とふれあいながら歴史を巡り、大山山頂から眼下に広がる景色を目にしたとき、大山にあこがれた先人の思いと満足を体感できる。

 江戸時代の人もこの山行を楽しんだと思えば楽しさ倍増。お盆の予定が未定の方は検討してもいいかも知れない。
メトロガイド
日刊工業新聞記者
日刊工業新聞記者
いつの時代も庶民に人気を博すのはパスポートが必要な海外旅行よりも国内旅行、という点がまず身近。 山の日イベント詳細が書かれた http://www.city.isehara.kanagawa.jp/kankou_guide/docs/2017073100092/ のトップは緩すぎる山もりのご飯イラストです(バーン、の文字付)。何故このイラストを使ったのかが気になります。

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