夏場に平均気温が1度C上がると、ビールの販売量は何本増える?

1日あたり80万本(大瓶換算)。10日以降、ビール各社は軒並み3割増

 夏に売れる商品の代表が“ビール”。キリン(東京都中野区)は夏場の平均気温が1度C上がるごとに、ビールの販売数量が1日80万本(大瓶換算)増えると分析する。気温が30度Cから33度Cに上昇すると1日当たり240万本販売が増える計算だ。冬場でも気温が高い方がビール販売数量は増えるが、増加ペースは1度C当たり1日30万本。夏の気温上昇の方が圧倒的に貢献度は大きい。

 35度C近い猛暑が続いた7月10日以降、キリンビールのビール販売数量は前年同期比34・5%増、ビール類合計でも同22・4%増になった。アサヒビールもビール類の売り上げが約3割増。安売り規制強化の影響で6月の販売実績がさえなかった各社にとって7月からの暑さは追い風だ。サッポロビールは8月にビールを約6%増産する計画。アサヒもクリアアサヒなどを増産予定だ。

 缶チューハイもキリンビールやサントリースピリッツ、アサヒビールが軒並み同1―2割の増産を計画。キリンビールはノンアルコールビールも、8月に同2・5倍の大幅増産を予定する。ノンアルビールの飲用シーンの広がりによる販売増に暑さが拍車をかけている。

 飲料は無糖タイプの商品が好調で、伊藤園は「緑茶飲料や麦茶の売れ行きが良い」と話す。中でも「氷水出し 抹茶入りお〜いお茶」は店頭で氷水出し茶の特徴を強調した販売戦略が当たり、7月前半の販売数量は同30%増の勢いだ。

日刊工業新聞2017年7月27日の記事から抜粋

日刊工業新聞 記者

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07月30日
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 気象庁が20日に発表した向こう1カ月の天候見通しによると、気温は全国的に高く、特に前半は西日本と沖縄・奄美でかなり気温が高い所がある見通し。ウェザーニューズも19日、今年の夏について「平年並みの暑さ」と「厳しい暑さ」を繰り返すとの予想を発表。7月下旬から8月初め、8月下旬から9月上旬が暑さのピークとしている。
 ちなみにアメリカ海洋大気庁(NOAA)が17日に公表した最新データによると、今年の6月は観測史上3番目の暑さ。1―6月の平均気温も、観測史上最も暑かった2016年に次いで2番目と、今年の暑さはまさに世界的レベルだ。
(日刊工業新聞第二産業部・嶋田歩)

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