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「コマ大戦ねじ屋場所」、"大阪のマツダ”が優勝

「コマ大戦ねじ屋場所」、"大阪のマツダ”が優勝

ねじ屋場所決勝戦での山下精工(左)とマツダチームB

 日本ねじ工業協会(東京都港区、椿省一郎会長=互省製作所社長)は15日、「全日本製造業コマ大戦特別ねじ屋場所」を、東京ビッグサイト(東京都江東区)の「MF―Tokyo 2017」の会場で開催した。国内のネジメーカーなど10チームが参戦し、冷間圧造用金型などを手がけるマツダ(大阪市城東区)チームBが頂点に輝いた。同社は15年に開かれた第1回ねじ屋場所でも優勝しており、2連覇となった。

 マツダチームBは、外周に突起を設けて相手をはじき飛ばす“飛ばし系コマ”で参戦。銅タングステンを素材とし、重さ100グラム超の重量級コマに仕上げ、対戦相手を次々と土俵外に押しやった。

 決勝戦では、同じく“飛ばし系”で臨んだ山下精工(山梨県山梨市)の動きを、威力で封じた。マツダチームBで投げ手を務めた石橋雅大さんは「まさか優勝するとは思わなかった」と恐縮していた。

 ねじ屋場所は、15年のMF―Tokyoでの同協会ブースで開催し、今回が2回目。同協会の藤田守彦副会長(藤田螺子工業常務)は「協会会員に大戦参加社が多かった上、ブースにも興味を持ってもらおうと開催することにした。今回は前回より観客が多かったと思う」とし、次回の開催可能性もありうるとした。

 コマ大戦は、直径2センチメートル、高さ6センチメートル以内の自作のコマを、直径25センチメートルの土俵上で競わせる競技。

 12年に横浜市で発祥して以降、国内外で開催されており、参加者は中小企業から大手企業、工業高校や大学など多岐にわたる。中小企業の情報発信や参加社同士の仕事の融通、企業と学生の人材マッチングなどあらゆる面で効果を示している。
マツダチームBは材料に銅タングステンを使い破壊力を生みんだ
日刊工業新聞2017年7月15日
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役デジタルメディア事業担当
コマ大戦に参加した中小企業なぜ自社製品を作りたがるのか?参加したある経営者はは「今まで明るいところに出たことのない裏方の下請けが、自分もできるんじゃないか?と触発される独特の雰囲気がある」と話す。全国で大会があるので、一度、生でご覧下さい、

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