東京五輪で競技期間が最も長い種目をご存じですか?

墨田区、ボクシング会場の国技館起点に伝統文化の魅力発信

 国技である相撲の殿堂「両国国技館」と、東京の新名所である「東京スカイツリー」を有する東京都墨田区。西の区境には隅田川が流れる。水辺の立地を生かしながら、伝統と先進が融合するにぎわい空間を創出する街づくりを目指す。

 2020年東京五輪で両国国技館はボクシング会場を予定する。ボクシングは開会式翌日から閉会式まで日程が長期間続き、連日の訪日客が予想される。そこで国技館周辺区道の無電柱化や遮熱舗装によって障害のない通行を実現するほか、予算を総額10億3700万円かけ、隅田川と交差する北十間川周辺、隅田川から東武橋までを整備する。伝統や文化など「すみだらしさ」を来街者に体感してもらい、向島地区や両国地区へと誘い出す。

 同区は4月にオリンピック・パラリンピック準備室を開設。岐部靖文同準備室長は「競技期間が最も長いので、墨田区の訪日客へのPR効果が期待できる」と話す。相撲をはじめとした伝統文化や、ボクシングに関連したコンテンツ発信に取り組む。

 区内には、すみだ北斎美術館や江戸東京博物館など伝統文化に関する博物館を多く配している。11月には訪日客に人気がある刀や剣を展示する「刀剣博物館」が完成予定。「国技館を入り口にして、両国やスカイツリー、浅草の観光客にも、その場にとどまらず墨田区全体を堪能してほしい」と田中正明都市整備部部長は語る。

【記者の目】
 両国駅西口の目の前にある両国国技館は、JR総武線沿いに位置し車窓にも映る。五輪でボクシング観戦に来た外国人は、国技館内に相撲博物館もあるため二つの競技を肌で感じて帰れる。ボクシングの開催期間が長いため、訪日客が途切れないというメリットもあり、海外のすみだファンを増やす環境は整っている。
(文=高橋沙世子)

日刊工業新聞 2017年7月4日

斉藤 陽一

斉藤 陽一
07月05日
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 競技期間の長さを街の魅力発信に生かす、という発想はとてもユニークだと思います。個人的にはボクシング、相撲に加えてプロレスも魅力発信の仲間に入れてもらえると最高なのですが・・・。

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