三井化学が米に自動車部材の開発拠点、「デトロイト3」に提案

設計段階から参画、PPコンパウンドを拡販する

 米シドニー(オハイオ州)=鈴木岳志】三井化学は米国に、自動車の軽量化などに貢献するソリューション開発拠点を7月に新設する。米系自動車メーカー「デトロイト3」などを対象に、設計段階から加わり、バンパーやインストルメントパネルに使うポリプロピレン混練樹脂(PPコンパウンド)を拡販する。自社グループの金型メーカーの技術も活用して提案力を強化し、新たなビジネスモデルの確立を目指す。

 三井化学グループで自動車用PPコンパウンドを手がけるアドバンストコンポジッツ(ACP、オハイオ州)が中心となって米デトロイト近郊に新たな技術開発拠点を構える。金型技術は共和工業(新潟県三条市)が提供する。

 人員は約30人で始動し、日本にいる三井化学の樹脂部品設計部門などとも連携する。ドアの軽量化やコスト削減など自動車メーカーの要望に対して設計を含めて材料提案する。車部品メーカーの生産立ち上げ支援も行う。現在は採用が多くないガラス繊維や炭素繊維を用いた複合材料なども売り込む。

日刊工業新聞2017年6月26日

鈴木 岳志

鈴木 岳志
07月02日
この記事のファシリテーター

ACPは三井化学が注力するPP自動車材料事業の中核会社。歴史的にホンダなど日系自動車メーカーとの関係が深かったが、近年は米ゼネラル・モーターズ(GM)の大型プログラムの受注に成功。2016年度の販売シェアは日系向けが全体の55%に対して、デトロイト3と独フォルクスワーゲン(VW)で45%と5年前と比べて約10ポイント増えた。

この記事にコメントする

  

ファシリテーター紹介

記者・ファシリテーターへのメッセージ

この記事に関するご意見、ご感想
情報などをお寄せください。