着々とロボット事業に力を入れる日本電産

ベンチャーと手を組みAGVのラインアップ拡大

 【京都】日本電産シンポ(京都府長岡京市、西本達也社長)は21日、自動搬送車(AGV)「S―CART」に追従機能を搭載した新型と、積載荷重1トンに対応した大型機種の2種類を開発したと発表した。追従機能型は今秋に、大型機種は6月に発売する。既存製品を含めたAGVの売上高で、2020年度に現在の約10倍となる150億円を目指す。AGVをプレス機、減速機に次ぐ第3の事業に成長させる。

 追従機能型は通常の走行に加え、先行する人やAGVに自動追従した走行が可能。走行経路の事前設定が不要なため、より効率的な搬送が可能になる。業務提携するDoog(ドーグ、茨城県つくば市、大島章社長、029・869・9897)との共同開発。ドーグの追従運搬ロボット「サウザー」の技術を生かした。

 一方、大型機種は従来型の100キログラム対応製品では難しかった物流パレットの搬送も可能になる。姿勢を変えずに進路変更できる横行(カニ歩き)機能や、車体全周への障害物センサー対応など、大型向けに求められる安全性・利便性に配慮した。

日刊工業新聞2017年6月22日



自動搬送ロボでDoogと提携


 【京都】日本電産シンポ(京都府長岡京市、西本達也社長)は、Doog(ドーグ、茨城県つくば市、大島章社長、029・869・9897)と自動搬送ロボット分野で提携した。日本電産シンポが、自社の自動搬送車(AGV)とDoogの追従運搬ロボット「サウザー」を組み合わせ販売する。両者の技術と経営資源の相互活用も進める。

 サウザーは、前を進む人や機械に自動で追従して荷物を運搬するロボット。日本電産シンポのAGV「S―CART」と組み合わせることで、工場や倉庫内での効率的な搬送システムを構築できる。互いの製品の特徴を生かして、顧客への販売提案を強化する。

 日本電産シンポのS―CARTは地面への磁気テープ貼り付けが不要なガイドレス機能を持つが自動追従機能は持たない。今後は両社の技術を組み合わせて、新製品の開発につなげていきたい考え。

日刊工業新聞2017年5月22日

尾本 憲由

尾本 憲由
06月22日
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華やかな言動が際だつ永守重信さんと比べると、日本電産グループで減速機やプレス機を手がける日本電産シンポの業容は地味に見える。しかし永守さんが次世代の成長分野と位置付けるロボット分野で先兵となるのは確実。この会社に注目することで、10兆円企業を掲げる日本電産が今後どのような方向に進もうとしているのかの一端をうかがい知ることができそうだ。

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