初の女性座長誕生、吉本新喜劇のダイバーシティー

 毎度同じギャグながら、なぜか爆笑してしまう吉本新喜劇。西日本のほぼ全域で舞台中継番組が放送され、子供の頃から親しむ人も多いだろう。最近は座長に若手を起用し、小籔千豊さんや、すっちーさんら知名度の高い座長も育った。

 58年の歴史を持つ新喜劇に初めて女性座長が誕生する。ぽっちゃりキャラで独特の存在感を見せる酒井藍さんだ。愛嬌(あいきょう)たっぷりのまん丸顔。年齢は30歳と最年少での抜てきであり、他の5人の座長とともに新喜劇を担う。

 女性座長の誕生は、社会の風潮とも無縁ではない。政府は2020年までに、女性管理職の割合を30%とする目標を掲げている。座長を管理職とすれば、新喜劇の割合は約17%になる。

 女性の活躍の場が増える一方で、管理職になりたいと考える女性が少ないとの指摘もある。子育てや家事との両立が困難、責任が増えるのを避けたい―などが理由だ。女性の活躍には周囲の理解や支援が欠かせない。

 女性座長の誕生を何より喜んだのは、新喜劇で活躍する多くの女性座員だという。酒井さんを支える環境は整っているようだ。新座長就任公演は大阪・なんばグランド花月で7月26日から6日間行われる。女性パワー満開の新喜劇に期待したい。

日刊工業新聞2017年6月19日

明 豊

明 豊
06月19日
この記事のファシリテーター

もちろん女性の登用だけがダイバーシティーではない。基本、「来る者は拒まず」の姿勢の吉本。そこから待っている熾烈なサバイバル競争。マネージャーも一人ひとりに付くわけでなくほったらかし。世界の中でも特異なお笑い集団のさらなる進化をみてみたい。それにしても最近の女性芸人のパワーすごい。個人的にはゆりあん推し。

この記事にコメントする

  

ファシリテーター紹介

記者・ファシリテーターへのメッセージ

この記事に関するご意見、ご感想
情報などをお寄せください。