【今週のリケジョ小町】「蛍光体」で液晶テレビをより美しく

三井金属 佐藤理子(さとう・りこ)さん

 三井金属の佐藤理子さん(26)は、外部からのエネルギーを光に変換する「蛍光体」の研究開発に携わる。粒径数マイクロメートル(マイクロは100万分の1)という微小な蛍光体でも十分な明るさを確保しなければならないなど、品質に対する顧客の要求は年々難度を増している。

 それでも「諦めずに一歩一歩取り組む」との思いで、日々の研究にいそしむ。現在、入社3年目。「蛍光体で結果を出し、将来は自分がチームリーダーとなり、新しい研究チームを作りたい」と目を輝かす。

博士号、いつか挑戦したい


 2015年4月の入社以来、蛍光体の研究チームに所属しています。京都大学大学院理学研究科での研究テーマは酸化物系の薄膜材料でしたが、立命館大学生命科学部応用化学科時代は蛍光体を研究していました。

 現在の研究対象の一つが硫化物蛍光体です。青色発光ダイオード(LED)の光を赤や緑に変換するもので、主な用途は液晶テレビです。

 学生時代の研究との大きな違いは、お客さまの存在です。自分で良いと思うものができても、お客さまの評価を得られなければ意味がありません。

 ニーズを聞き取るため上司と一緒にお客さまを訪問した際に、私から何も聞けないこともあり、もう少し積極的に話せるようになりたいです。

 機能材料研究所では「女子会」がたまに開かれ、先輩から貴重な助言を頂けます。3月中旬には全社の女性社員を対象とした講座があり、男性と女性の考え方の違いを理解した上で仕事に取り組むことなど勉強になりました。社内には社員の博士号取得を後押しする制度もあり、私もいずれ挑戦してみたいです。

 週末は部屋の片付けなどをして過ごしていますが、鉄道の乗り放題チケットを買って遠出することもあります。半年か数カ月に1回ですが、出身が神奈川で学生時代は関西で暮らしたため、最近は東北方面を攻めています。今、気になるのは秋田県です。
               

(文=斉藤陽一、写真=木本直行)

日刊工業新聞2017年6月5日

明 豊

明 豊
06月05日
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液晶テレビのセットで日本勢は惨敗しましたが、材料やデバイスではまだまだ世界で戦える製品が数多くあります。

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