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「豆乳で朝食を!」シリアルやスムージーのレシピ提案

キッコーマンが顧客層を広げる提案
 キッコーマンは全国のスーパー店頭で、豆乳飲料を朝食に取り入れる提案を始めた。同社は健康志向の高まりを背景に、国内の豆乳市場は今後も伸びが続くと見ている。2月に発売した焙煎(ばいせん)大豆を配合した「焙煎大豆無調整豆乳」と「同調整豆乳」の2商品をテコに、新たな顧客層を開拓する。2018年3月期に豆乳事業売上高を、前期比6・2%増の334億円に引き上げる狙いだ。

 キッコーマンによると国内豆乳市場は08年度以降、右肩上がりの成長が続き、ほぼ2倍に拡大している。同社の豆乳事業売上高は、09年3月期に142億円だった。18年同期は2・4倍を見込む。朝食向けにスーパー店頭などで、豆乳をシリアルにかけるメニューを提案。また、スムージーなどのレシピも紹介する。

 健康志向の高まりで豆乳飲料の需要は伸びているものの、顧客がやや女性に偏っているのが課題。焙煎大豆を使った新商品は大豆特有の青臭さを取り除いており、これまで豆乳を飲まなかった幅広い層に浸透させる。200ミリリットルの小容量に加え、1リットルの大容量パックも5月に発売しており、飲用以外に、料理向けの需要も開拓する。

 生産はキッコーマンソイフーズ茨城工場(茨城県五霞町)、埼玉工場(埼玉県狭山市)と岐阜工場(岐阜県瑞穂市)の3工場体制。茨城工場は敷地などに余力があるが「当面は3工場とも、現ラインで対応できる」(キッコーマン)状態だ。
日刊工業新聞2017年6月2日
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役デジタルメディア事業担当
よく通うエクセルシオール・カフェで一時期、豆乳ロイヤルミルクティばかり飲んでいた。朝も豆乳を飲むことが一時期あったが、せいぜい続いて半年。なんだろ、頻繁に飲むには飽きるのだろうか…。確かに男性が多く飲んでいるイメージはない。居酒屋にでもおけるメニューを考えて、6%増などとこぢんまりせず、もっとどーん伸ばしましょう。

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