副操縦士は産業用ロボット、「ボーイング737」シミュレーターでの飛行・着陸に成功

DARPAプログラムに参画の米オーロラ社

 実物のフライトシミュレーターでジェット旅客機「ボーイング737」を産業用ロボットが操縦し、飛行状態から無事着陸させることに成功した。米オーロラ・フライト・サイエンシズ(バージニア州)が16日に発表した。すでに軽飛行機や汎用輸送機「セスナ208キャラバン」などでは、人間のパイロットの監視のもと、実機での飛行操縦試験にも取り組んでいるという。

 同社は無人機(UAV)などの開発企業。米国防総省国防高等研究事業局(DARPA)が進める「ALIAS(エイリアス)」プログラムの一環として、ロボットによる自動操縦技術の開発を進めている。

 ただ、ALIASでは完全自動化が目的ではなく、産業用ロボットはあくまで副操縦士の位置づけ。既存の飛行機やヘリコプターに着脱可能なロボットを取り付け、自動化レベルを向上させることでパイロットの負担を軽減し、搭乗員数を削減するのが狙いという。

 この研究開発プロジェクトで操縦席に後付けされるのは、デンマークのユニバーサルロボット製の協働ロボット。そのほかに画像認識用のマシンビジョンや、タブレット端末による操作インターフェース、音声認識・音声合成機能なども利用される。

【ロボットによるフライトシミュレーターの操縦】

【実際に飛行しているセスナ機での操縦の様子】

2017年5月20日付日刊工業新聞電子版
オーロラ・フライト・サイエンシズの発表

藤元 正

藤元 正
05月20日
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なぜ自律型の飛行機ではないのか。実はオーロラ社はコンピュータープログラムやセンサーを組み込んだ無人機も開発中。今回のものはあくまで既存の飛行機やヘリコプターへの後付けを狙ったもの。軍事関係でも「効率化」に向けたさまざまな技術開発が進められているということでしょうか。

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