中国・半導体市場を取りに行く。モノづくりの精神を世界で展開する成長企業の挑戦

フェローテックホールディングス、世界で戦略的投資


国内の主力3社がグループ成長のけん引役に


 国内主力3社もグループ成長のけん引役として戦略的な取り組みを手がける。そのうちフェローテックセラミックス(東京都中央区)は日本国内の拠点増強のため、石川県白山市の石川工場近くに「開発センター」を建設し、ウエハ検査工程で使用される「プローブカード用セラミックス」の開発・製造を強化するとともに兵庫県尼崎市の関西工場の開発部門を集約し、新製品の開発拠点とする。
短納期・高精度が求められる半導体、FPD製造プロセスに対応するセラミックス

 アドマップ(岡山県玉野市)は、韓国で化学気相成長法(CVD)による炭化ケイ素(SiC)部材の生産に乗り出す。20億円を投じて工場を建設し、2017年夏をめどに稼働する。同社がCVD―SiC部材を海外生産するのは初めてだ。半導体の微細加工に寄与するSiC部材は海外で需要が増えており韓国での製造に踏み切る。19年3月期までに同部材の売上高を16年3月期比2倍の50億円に引き上げる計画だ。CVD―SiC部材は現在、子会社のアドマップ(岡山県玉野市)で製造している。韓国工場の稼働で2拠点体制となる。
 フェローテックHDは2016年、創業80年を超える業務用クリーニング機器の製造、設計、販売、保守を手がるアサヒ製作所(神奈川県中井町)を買収した。環境保全やエネルギーコストの意識が高まる業務用洗濯機分野において、中国や新興国等の海外市場への展開、新たな付加価値の提供と事業領域の拡大を図り、グループシナジーを発揮して持続的な成長と企業価値向上の実現するのが狙いだ。
IoTや電気自動車などの技術革新により、関連部材や車載製品の需要は伸びる見通し

スピード感を持った投資戦略。技術革新に伴う新たな需要の取り込みも継続


 フェローテックHDは第三者割当による第3回新株予約権を4月7日に発行し、資金を調達する。株価の急激な希薄化を防ぐため、同社の行使許可条件が付く。調達資金は主力の半導体・フラットパネルディスプレー(FPD)向け装置関連事業や、電子デバイス事業の業容拡大のための設備投資に充てる。好調な半導体の市場動向を背景に、日本国内や中国、韓国で製造する真空シールや半導体製造工程で使う治具、消耗品であるセラミックスなどのマテリアル製品の増産体制を築く。
 さらに同社は技術革新に伴う新たな需要を確実に取り込むため、自動車関連製品や装置受託加工の強化、テレコム分野の強化など次々と施策を仕掛ける。市場の変化を捉えスピード感を持った対応で成長戦略を展開する。

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