中国・半導体市場を取りに行く。モノづくりの精神を世界で展開する成長企業の挑戦

フェローテックホールディングス、世界で戦略的投資

半導体関連など市場の変化を捉え、成長分野に戦略的投資


 IoT(モノのインターネット)やAI(人口知能)などの技術革新を受けた半導体市場の動きが活発化している。例えば3DーNANDによる半導体チップの微細化や高速大容量デバイスの需要が増加しており、半導体需要とその製造に関わる装置産業の需要がますます拡大する見通しだ。
 フェローテックホールディングスは中国をはじめ世界的に拡大する半導体関連事業に力を入れる。最適な設備投資を継続し生産能力を向上。新規事業の立ち上げやM&Aにより収益源の多角化を進める。市場の変化を捉えた戦略的投資により事業を拡大させ、着実な成長軌道を描いている。

中国をはじめ、国内外の市場の変化を捉えた戦略的投資により着実な成長軌道を描く

ホールディングス制に移行しさらなる成長へ。2019年3月末までに売上高1000億円を目指す


 フェローテックは4月1日から、持株会社制に移行し「フェローテックホールディングス」とした。さらなる収益拡大を目的にM&Aや資本提携を加速させており、現在30を超える関連会社の管理体制や技術開発を強化。2019年3月末までに売上高1000億円を目指している。

コア技術である磁性流体は、スピーカーやセンサー、真空シールなどに利用されている

装置関連事業が好調。フェローテックHDの主要セグメント


 フェローテックHDは1980年に米国フェローフルイディクス日本法人として設立。87年に親会社から独立した。半導体冷熱素子であるサーモモジュールや磁性流体など同社のコア技術を確立。モノづくりの精神を世界中で展開する同社の礎を築く。
 同社は半導体製造装置や製造工程で使う真空シールや半導体用シリコンウエハー、石英製品、セラミックス製品、CVD-SiC部材などを生産。主要セグメントの一つ「装置関連事業」は売上高の5割を占め、半導体関連製品を数多くラインアップし、堅調な市況の中、確度の高い成長分野への投資を加速する。
 一方、安定的な市場に製品を供給するのが「電子デバイス事業」だ。主力のサーモモジュールは、自動車、家電、バイオ、医療、移動通信など幅広い産業に対し、熱対策用電子部品として貢献している。また、パワー半導体用基板も同事業の製品だ。

<次ページ:国内の主力3社がグループ成長のけん引役に>

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