アルプス電気が材質や硬度を「触覚」で再現

外科手術のシミュレーションなど医療向けで訴求

 アルプス電気はハプティック(触覚)技術を用いた製品をシリーズ展開する。材質や硬度を触覚で再現するデバイス「ハプティックトリガー」を2017年度内に商品化する。18年度以降には、振動を伝達するデバイス「ハプティックリアクター」と組み合わせた複数の感覚を再現できる製品も開発する計画。主力のスマートフォン向け部品市場が縮小する中、新製品を立ち上げて、事業の柱を確立する。

 ハプティックトリガーは、トリガー部にかかる圧力を、再現する対象物によって変化させ、トマトをつぶすなどの感覚を表現する。

 モノが当たる衝撃などを振動によって再現するハプティックリアクターはすでに製品化しており、国内メーカーの新型ゲーム機に採用された。ゲーム機を生産する中国企業への供給増をにらみ、4月に拡張したアルプス電気の中国・無錫工場(江蘇省無錫市)の増強も検討する。

 18年度以降にはハプティックトリガーとハプティックリアクターを融合した「ハプティックトリガープラス」の開発も進める。

 リアクターやアクチュエーター制御により、振動のほかに触圧や温度など複数の感覚を同時に再現できる。外科手術のシミュレーションなど医療向けで訴求する考え。

日刊工業新聞2017年4月24日

日刊工業新聞 記者

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04月29日
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アルプス電気は18年度までの第8次中期経営計画で、民生向け事業を拡大し、売上高で15年度見込み比2倍の2000億円まで引き上げる目標を掲げる。その中で「(ハプティック製品は)売上高増に貢献する製品」(気賀洋一郎取締役)と位置付けている。
(日刊工業新聞第一産業部・渡辺光太)

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