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自動車ドアの開閉で外壁に接触しても安心!キズから守る部品の仕組みとは

ユーシンが開発、まず欧州の高級車に売り込み
自動車ドアの開閉で外壁に接触しても安心!キズから守る部品の仕組みとは

ドアエッジプロテクターを搭載した開発車両

 ユーシンは乗用車のドアの縁を保護し、ドアを開けた際に外壁に接触してできるキズから守る部品「ドアエッジプロテクター」を開発した。ドアに内蔵する形で搭載するため、ドアを閉めている時は、外観のデザインを邪魔しない。欧州市場で販売される高級車を中心に売り込みをかけ、2020年以降の市場投入を目指す。

 ドアエッジプロテクターはドアの開閉を感知するユニットと、保護部を出し入れするユニット、両ユニット間をつなぐケーブルで構成する。ドアを開けると、ドアの内側にある保護部が出てきて、縁をカバーする。勢いよくドアを開けて外壁にぶつけても、保護部が守ってドアにキズやへこみはつきにくい。同プロテクターは同社が得意とするドアラッチのメカニズムを応用して機械的な機構を採用。電気制御部品は一切使用していない。

 従来、ドアエッジを保護する部品として、後付けのドアモールやドアガードはあった。これらはドアの外に付ける部品のため、外観が不格好になったり、空力性能への影響が懸念されたりしていた。

 すでにドアエッジプロテクターは海外製のものが市場に流通されているが「まだ一部の車種にしか搭載されておらず、市場性はあると判断した」(益森祥常務開発本部長)。
日刊工業新聞2017年4月26日
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役デジタルメディア事業担当
現在は欧州車向けに商品提案をしているほか、日本車メーカーも関心を示しているという。今後は20年の投入に向け、商品に改良を加える。生産は欧州および中国の拠点で展開する予定だ。

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