三菱重工、今秋から「777X」胴体部品を生産。広島に混流ライン

1ラインで13種類を製造、抜本的な生産改革で収益性高める

 三菱重工業は広島製作所江波工場(広島市中区)で計画している米ボーイングの次期大型旅客機「777X」向け胴体部品について、今秋に本格生産に入る。生産にあたり、自動化を軸とする生産ラインを構築し、1ラインで13種類を製造する混流生産を始める。小型機を主力とする格安航空会社(LCC)の台頭などで、大型機需要は踊り場を迎えている。抜本的な生産改革で機体部品事業の収益性を高める。

 三菱重工は現行機「777」と同様、777Xでも後部と尾部胴体を担当する。すでに新ラインで試験生産を開始し、本格稼働に向けた工程検証に着手した。

 三菱重工はサイズの異なる13種類の胴体パネルを製造し、ボーイングに供給する。777向けパネルの製造では、種類ごとに13本のラインを並列に設置していた。さらに巨大な組み立て治具に固定してリベット(びょう)打ちなどの作業をしていた。

 この手法では、機種ごとに治具が異なるため、生産数が落ちると面積当たりの生産効率も低下する。777Xではロボットによる自動化と混流生産によって、生産性を向上する。

 工程検証では作業量が異なる13種類のパネルを効率的に流す順番や、ラインが停止した際の迅速な復旧方法などを確立する。穴あけやリベット打ちなどにはロボットを導入。生産現場の作業者は他部門に振り向け、パネル生産の固定費を抑える。

日刊工業新聞2017年4月26日

長塚 崇寛

長塚 崇寛
04月27日
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大型機需要の調整局面は、しばらく続くという見方が支配的だ。ボーイングは777Xでサプライヤー各社に、従来比2割程度のコストダウンを要請しているもよう。同様に機体部品を手がける川崎重工業やSUBARU(スバル)は777X向けの工場を新たに設置して、生産効率を高める。

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