エアバスの未来アイデアコンテスト、早大は本戦進出ならず

世界中の大学生を対象、決勝は英国など5チーム

 エアバスが世界中の大学生を対象に、未来の航空輸送を描く斬新なアイデアを募集するコンテスト「Fly Your Ideas 2017」の決勝戦に、英国や香港などの5チームが進出した。第2ラウンド(2次予選)に進出した、早稲田大学の2チームの本選出場はかなわなかった。決勝戦は5月17日に仏トゥールーズで開かれる。

 コンテストは2年おきに開催しており、今回で5回目。第1ラウンドには、89カ国から356チーム、5499人が出場し、日本の大学からは10チームが参加した。

 日本から第2ラウンドへ進出したのは、早稲田大学の「Safety Runway(セーフティ・ランウェイ)」と「Rotating Airport(ローテティング・エアポート)」の2チーム。Safety Runwayチームは、滑走路のひび割れや経年劣化の点検に飛行機を使うアイデアを、Rotating Airportチームは滑走路の向きを変えられるメガフロートの円形空港を提案した。

 決勝に進出したのは、英国のサリー大学、ナイジェリアのオバフェミ・アウォロウォ大学、フランスのIAEトゥールーズ、香港の香港大学、豪州のロイヤルメルボルン工科大学の5チーム。トゥールーズのエアバス本社で、アイデアに関する試験や試作品の製作を1週間進める。最優秀チームには賞金3万ユーロ(約352万円)、2位のチームには1万5000ユーロが贈られる。

 オランダのデルフト工科大学、中国の西北工業大学、ブラジルのサン・パウロ大学、英国のシティ大学ロンドンの5チーム。最優秀チームには賞金3万ユーロ(約393万円)が、2位のチームには1万5000ユーロが贈呈される。

最終ラウンド進出の5チーム


●サリー大学(英国):SkyVisionチーム
旅客機を「地球観測機器」に変えるアイディアを提案。航空機の胴体下部に機器を取り付け、飛行中に地上活動をモニターする。衛星画像の代替として生態系の分析や都市計画など新たな活用機会が広がる。

●オバフェミ・アウォロウォ大学(ナイジェリア):Nevadaチーム
管制塔および航空機の両方で自動地上交通管理をするため、センサーとアルゴリズムを用いたタキシングシステムを提案。これにより空港での航空機の交通を大幅に改善し、排気も削減する。

●IAEトゥールーズ(フランス):PassExチーム
乗客の手荷物サイズに応じて搭乗を割り当てるリアルタイム携帯アプリを活用した搭乗システムを提案。「コンパクト・ラゲッジ・ストラテジー」は手荷物サイズに応じて乗客を機内で分散させることで頭上手荷物棚における現在の課題を解決する。

●香港大学(香港):DAELeadチーム
乗客の足元の下にプレイベート・ストウェッジ・コンパートマントを設置する客室設計を提案。客室の床と下部貨物室の天井の間のスペースを活用する。

●ロイヤルメルボルン工科大学(豪州):Aquariusチーム
A400Mへ即座に積み込み可能なパレットに固定した加圧難燃剤コンテナを使用するモジュラーシステムを組み入れた消火ソリューションを提案。これにより迅速に山火事などの鎮火が可能な空中消火プラットフォームを作る。

吉川 忠行

吉川 忠行
04月24日
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エアバスが世界各国の大学生から斬新なアイデアを募集するコンテスト「Fly Your Ideas 2017」。本選出場5チームが選出されましたが、日本から2次予選に進んだ早稲田の2チームは惜しくも出場はなりませんでした。

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