日本ユニシス、バドミントン選手の活躍が社員の支えに

リオ五輪の好成績、背景に練習環境の整備

復興も支援


 リオ五輪メダリストの高橋礼華選手や松友美佐紀選手、奥原希望選手が在籍する日本ユニシスのバドミントン部。五輪で自社の選手が活躍したことに対し、同部を統括する葛谷幸司取締役は「社員のモチベーションにもつながった。また、顧客企業からの反応も良い。スポーツの可能性や力をあらためて感じる」と満足する。

 バドミントン部を運営することで一番期待する効果は、やはり社員のモチベーションの向上だ。選手が活躍しメジャーになることが、社員の支えになるという。また企業向けビジネスを展開する同社にとって、知名度の向上が常に課題になっている。このため「社名が一般の人にも浸透していけば、それが社員の働きがいにつながる」(葛谷取締役)と効果を期待する。

 同部では地域貢献活動にも力を入れている。熊本地震後には復興支援の一環として、熊本県に本社があり、バドミントン部がある再春館製薬所(熊本県益城町)の選手と支援活動を行った。

理解と協力


 それぞれ部員は仕事をこなすが、火曜と木曜、土曜は練習時間になっている。中條彪顧問(前総監督)は「バドミントンが仕事の一つとして認められた」と、会社の理解と協力により成り立っていると感じている。

 元部員の平山優女子チームコーチも日本ユニシスを選んだ理由として「世界を目指していくための練習環境が整っている」と話す。リオ五輪には同部から男女合わせて7人が出場し、女子ダブルスの金メダル、女子シングルスの銅メダルという好成績に終わった。この結果について「選手たちの頑張りの現れだが、練習環境を整えてもらっていることも大きく影響している」(平山コーチ)という。

不安をケア


 バドミントンは選手生命が短いスポーツ。セカンドキャリアは一番の問題だ。男子部員はシステムエンジニア(SE)や営業などに転身し、成功例がある。一方、女子部員は現状、実務で残っている人はいない。部が広報部付なので、人事や総務など管理部門への転属を積極的に進めていく。葛谷取締役は「(現役選手に対し)引退後の人生設計や社会人としての振る舞い、実務に対する不安をケアするような人材を登用したい」と考えを述べた。また既存の研修制度を活用するほか、特別な研修制度を設定することも検討していく。

 バドミントンはリオ五輪など国際大会などで選手の活躍が目覚ましく、関心が高まっている。2020年には東京五輪・パラリンピック開催も控え、さらなる盛り上がりが期待される。日本ユニシスは選手らの活躍を糧に、業績拡大にもつなげたいところだ。
バドミントン部を支える中條顧問(前総監督)㊧と平山コーチ

日刊工業新聞2017年4月13日

斉藤 陽一

斉藤 陽一
04月14日
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 「タカマツペア」のリオ五輪決勝戦は、今見返しても胸が熱くなります。

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