持ち手になる丈夫な樹脂製テープ、3Mジャパンが宅配ロッカー用に開拓

重さ4・5―22・6kgの荷物に対応。接着剤の材料や塗布する面積を最適化

 スリーエムジャパン(東京都品川区、デニース・ラザフォード社長)は、両端を貼り付けるだけで丈夫な持ち手になる樹脂製テープで宅配便のロッカー用途を開拓する。人手不足で受け取りロッカーの整備を急ぐ宅配業者を中心に、ロッカーへの設置を提案。重い段ボールでも手軽に引き取れる利点を訴求する。2017年度の国内販売を16年度比2倍に引き上げる。

 3Mジャパンはポリプロピレンやポリエステルを基材とした「キャリーハンドル」を国内の受け取りロッカー向けに拡販する。重さ4・5キロ―22・6キログラムの荷物に対応し、両端の粘着部を段ボール側面に貼り付けるだけで容易に持ち運べる。テープやフィルムの接着・接合技術を活用し、対応する重さごとに接着剤の材料や塗布する面積を最適化した。

 使い勝手にもこだわり、粘着性と持ち運びやすさを両立。インターネット通販大手のロッカーが普及している米国のほか、最近は台湾での需要も増えている。

 国内では家電量販店や通販会社が相次ぎ採用。結束バンドと持ち手を組み合わせる従来に比べ、結束機を使うコストや手間、作業スペースを減らせる。16年度の国内販売は15年度比70%伸びた。

 3M本体の米国工場で生産し、3Mジャパンが輸入・販売する。同社はキャリーハンドルをテープ・接着剤製品事業をけん引する戦略製品の一つと位置付け、受け取りロッカーへの設置を促進。同時に通販会社などとあらかじめ段ボールに貼り付けて出荷するサービスを検討したり、コンビニエンスストアやロッカーメーカーへの拡販も進める。

日刊工業新聞2017年4月12日

明 豊

明 豊
04月12日
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国内では都市部を中心に、宅配便の荷物を駅や商業施設など外出先で引き取るロッカーの整備が急ピッチで進んでいる。日本郵便は20年までに受け取りロッカーを1000カ所に設置する計画。また宅配便最大手のヤマト運輸も22年までに5000カ所に設置する計画を示していたが、深刻な人手不足などを受け前倒しで実施することを決めている。

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