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「世にもおかしな建築物」戸田建設、PR動画のオチは…

 “食べられる建物”を造ります―。戸田建設は会社のPR動画「世にもおかしな建築物」を作成し、2日から公開した(写真は動画の一場面)。約4分のストーリー仕立てで、戸田建設の社員が食べられる建物を造るプロジェクトの様子を描いた。自社の遊び心のある側面をアピールし、若者に興味を持ってもらったり、一般社会の持つ「建設業」に対する型にはまったイメージを変えたりしたい考えだ。

 ストーリーは、建設会社に勤めている主人公が子どもに食べられる建物を造ってほしいとせがまれるところから始まる。主人公が社内を説得し、食べられる建物を造るプロジェクトが始動。実際に建物を造るプロセスに忠実にのっとって作業を行う。建物のデザインのコンセプトは、最後にオチを明かす。

 動画投稿サイト「ユーチューブ」に公開。同時に、動画を補完するウェブコンテンツを開設した。出演者はすべて戸田建設の社員。ウェブコンテンツは動画に収まりきらなかった写真・映像や、実際の建設過程との比較などを紹介する。

 戸田建設は約2年半前、コンサルティング会社に自社の企業イメージ調査を委託。その結果「真面目」や「堅実」といった評価を得た。また、建設業界は一般的に「3K(危険、汚い、きつい)」といったイメージが付きまとっている。

 こうしたなかで、自社のPR方法について若手によるプロジェクトチームを設置。堅実な社風の中にも、遊び心がある部分やクリエーティブな側面を示す動画を作成することにした。あわせて建設業界の旧来のイメージを刷新し、魅力的な側面をもっと知ってもらうことも意図している。
日刊工業新聞2017年4月3日
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役デジタルメディア事業担当
まぁ、見て下さいというしかないです…

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