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躍動、昭和の入社式「貴重な中学卒業者」

日刊工業アーカイブス(2)
躍動、昭和の入社式「貴重な中学卒業者」

貴重な中学卒業者

 本社に保存されている1953年以降、デジタルカメラが主要機材となった2005年までに撮影されたネガフィルムなどは推計で数百万コマに上ります。それらの中から、テーマや時期を選び、毎月、掲載していきます。第2回は「入社式」。企業、団体、官庁が新年度を迎え、学校を卒業したばかりの新社会人は入社式に臨む。今年の4月最初の平日は月曜日の3日。ここに掲載するのは1965年以降の入社式など。セーラー服での出席をはじめ、服装や会場の様子が時代を映し出している。

第二精工舎(現セイコーインスツル)


 1969年1月10日に東京・亀戸の本社で行われた中学卒業予定者の入社試験。翌11日付本紙では「カズノコ並みの貴重な存在の中学卒業者」と表現。10日には都内の1094事業所で一斉に中卒者の採用の第一次統一選考が実施された。当時は東北地方などからの集団就職列車も盛んに運行されていた。

世紀の合併、いまは新日鉄住金に


富士製鉄=1969年4月1日

 富士製鉄と八幡製鉄が合併し新日本製鉄に、さらに住友金属工業と合併し新日鉄住金に。社章も移り変わっている。1969年4月1日の富士製鉄の入社式では永野重雄社長が「企業の組織は織物と同じく縦糸、横糸が十分かみ合うことが必要」と訓示。

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日刊工業新聞2017年4月3日
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役デジタルメディア事業担当
自分はかろうじて「平成の入社式」。いつかアーカイブされることになるだろう。新入社員の方、おめでとうございます。

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