マツダの商用車を受託生産する実力部品メーカー

プレス工業、メガサプライヤーを目指す

角堂博茂社長インタビュー


 ―国内では排出ガス規制に対応するため商用車各社が大型と中型トラックの新型車を投入します。
「フレーム(車台)やアクスル(車軸)を手がける各工場で新型車の立ち上げへの対応が忙しくなる。宇都宮工場(栃木県下野市)では新型車に合わせ数億円を投じてショットブラストを導入した。フレーム表面をブラストすることで塗装品質を向上でき、他社への提案も進めていく」

―中期経営計画で新規拠点の検討を進めています。
 「インド、メキシコ、南アフリカ、南米などを検討したが、地域ごとに課題もあり具体的には決まっていない。特にインドは将来的に非常に魅力的な市場だが、現時点ではインフラや物流事業が整備されないと難しいと考えている」

―欧米を中心に複数の技術を取り込み総合的に事業を展開するメガサプライヤーが台頭しています。
 「当社は単品のプレス部品から完成車組み立て事業に進出した。現在もマツダから商用車を受託生産するなど、完成車に仕上げるための組み立て技術や機能試験などのノウハウがある」

 「完成車を手がけることで一つ前の工程に対する注文が生まれ、最終的にすべての部品の良い悪いの判断ができるようになる。当社が完成車を手がけるのは最終的に源流の部材まで全部分かる企業になりたいとの思いがあり、その思いに近づくのが我々にとっての将来のメガサプライヤー像になる」
角堂社長

(聞き手=西沢亮)

日刊工業新聞 記者

日刊工業新聞 記者
04月01日
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欧州では通信や制御技術を取り込みメガサプライヤーとなる動きがある一方、製鉄など大手素材メーカーが車部品の加工領域を手がけることで存在感を高めている。プレス工業は商社と連携して素材領域を手がけるなど独自のメガサプライヤー像を描いており、今後の展開が注目される。
(日刊工業新聞第一産業部・西沢亮)

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