ディズニーの数多くのキャラクターの中で「ダッフィー」はなぜ特別なのか?

世界中でここにしかない「世界観」

 東京ディズニーシー(TDS)の人気キャラクター「ダッフィー」に新しいお友達ができた。愛らしい耳と星のように輝く瞳を持ったラベンダー色の「ステラ・ルー」は、ダンサーを夢見るうさぎの女の子。ダッフィー&フレンズのファンイベントで、約130人のゲストを前にサプライズ発表され、大歓声の中迎えられた。
ダッフィー(左)とステラ・ルー


ただのぬいぐるみを超えた世界観


 ダッフィーはTDSのオリジナルキャラクターだ。2005年12月にグッズ販売を開始。その後、10年1月にクマの女の子「シェリーメイ」、14年7月にはネコの男の子「ジェラトーニ」が加わり、「ダッフィー&フレンズ」として展開している。

 ダッフィー登場時は大々的な発表はせず、TDS内のストアでぬいぐるみなどのグッズを発売。ゲストが持ち歩くうちに徐々に話題となり、今ではショーも開催されるTDSを代表するキャラクターとなった。

 グッズ販売からスタートしたダッフィーだが、ただのぬいぐるみではなく、独立した世界観を持つ。企画を担当したオリエンタルランド リゾートクリエイト部イベントグループの石原由佳さんは「キャラクターとしてストーリーを大切にし、それぞれの個性を伝えていきたい」と話す。

 ステラ・ルーはダッフィーに「夢見ることの素晴らしさ」を教えてくれる存在だ。ダッフィーが個性的なキャラクターと出会い、いろいろなことを知っていく。これからもダッフィーのストーリーは広がっていく。
ダッフィーとのストーリーが展開される


ここでしか会えない特別感


 TDSは、世界で唯一、海をテーマにしたディズニーテーマパーク。この独自の世界観にひも付いたキャラクターがダッフィー&フレンズだ。世界共通のキャラクターが基本となっているディズニーテーマパークにおいて、エリアにひも付いたキャラクター展開は極めて珍しい。

 ダッフィー&フレンズは、TDSの“特別感”をさらに高める存在だ。世界でここにしかないストーリー、「ここでしか会えない」というプレミアム感が多くのゲストを引きつけている。ステラ・ルーが加わり、ストーリー展開が進むことで「より多くのゲストに、より深く楽しんでもらえるようになれば」(同)と期待する。

 ディズニーの世界観とつながりながらも、独自のストーリーを持つダッフィー&フレンズ。そのキャラクターデザインも、他のディズニーキャラクターとは少し雰囲気が違う。「日本のゲストがどのようなものを求めているかを強く意識し、米ウォルト・ディズニーに日本のゲストの好みや感覚を細かく伝え、共同で作り上げてきた」(同)。海外ではあまりなじみのない”癒やし”を与えられるキャラクターは、日本のゲストの心をつかんで離さない。

自分だけのダッフィー


 グッズなどの商品販売は東京ディズニーリゾート(TDR)を訪れるゲスト1人当たりの売上高の約3分の1を占める。TDS単体やダッフィー関連の売上比率は非公表だが、ダッフィー人気が高まった09年3月期のゲスト1人当たり商品販売収入は3370円と前年度比約9%アップ。TDRを運営するオリエンタルランドも、この要因の一つをダッフィー商品が好調だったためとしている。

 その後もダッフィー関連グッズは長期間にわたって売れ続けている。イベントに合わせた限定品なども売れ行きは良いが、さらにダッフィーファンを楽しませるしかけもある。それが、ゲストによるキャラクターの「カスタマイズ」だ。

 パーク内を歩くと、服を着せたダッフィーのぬいぐるみを抱えて歩くゲストが目立つ。ダッフィー&フレンズのぬいぐるみに着せられるコートや帽子、靴などのコスチュームが季節やイベントに合わせて販売されており、着せ替えを楽しめる。

 「自分だけのお友達のようにかわいがってもらいたい」(同)と願いを込めて、コスチュームなど関連商品の充実にも力を入れる。カスタマイズできることで、一般的なキャラクターグッズに比べ、より長く、深く愛してもらえる存在になっているようだ。

 ステラルーのグッズは3月30日、4月10日の2段階に分け販売開始。食事メニューは3月30日から。パーク内のデコレーションやフォトスポット設置、ステラルーに会えるグリーティングプログラムの公演などは4月4日にスタートする。

ニュースイッチオリジナル

日刊工業新聞 記者

日刊工業新聞 記者
03月24日
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ファンイベントにはツイッター募集で選ばれた130人が招待されました。「ジェラトーニ」の発表前にはヒントがアナウンスされていたようですが、今回は事前情報は全くなく、サプライズに感動で泣きだす人も…。来場者は20~30代の女性がほとんどで、皆さん思い思いの衣装を着せたマイダッフィーを持ってきていました。
(日刊工業新聞千葉支局・曽谷絵里子)

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