トランプ政策注視も、スバルの米国産SUVの変速機は日本から

品質維持を優先し従来の調達戦略を継続

 富士重工業は2018年に米国で生産、投入する北米市場向け大型スポーツ多目的車(SUV)に使用する部品の現地調達率を既存の米産車種と同等の約7割程度に設定する。エンジン、変速機は従来通り日本から調達する。米トランプ政権が通商政策の見直しを表明するなど先行きに透明感はあるが、現時点では品質維持を優先し従来の調達戦略を継続するのが最善だと判断したようだ。

 北米向け大型SUVは米インディアナ州にある米国工場で生産する。米国では旗艦車種「レガシィ」、「アウトバック」に加えて、昨年11月から主力車「インプレッサ」の生産を始めた。いずれの車種もメキシコを含む北米市場の現地調達率は7割前後で推移。基幹部品の水平対向エンジン、変速機以外の大半の部品は現地調達で対応。エンジン、変速機は高度な加工技術が必要で、米国への技術移管が難しく日本での生産を続けている。

 米国工場はスバル車の世界販売が好調で16年末に15年度末比で約1・8倍の年産約39万4000台に能力を増強した。18年度にはさらに43万6000台に引き上げる計画を掲げる。

 これに合わせてサプライヤーも現地で部品の生産能力を増強するなど安定供給に向けた投資を続けている。ただ米トランプ政権の政策内容次第では、中長期的には車や部品の生産や調達戦略の見直しを迫られる可能性はある。

日刊工業新聞2017年3月14日

明 豊

明 豊
03月18日
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CVTは大泉工場で、MTは子会社の富士機械で生産している。エンジンと変速機以外が現地調達ということになります。

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