産業用ロボットに付いているカメラがなかなか便利になってきた

コンベヤー上などで動いている対象物でも的確に認識しつかむ

 住友重機械工業は、同社が国内販売する米リシンク・ロボティクス(マサチューセッツ州)の産業用ロボット「ソーヤー」の使い勝手を高める。カメラによる対象物の認識とパソコン上でのシミュレーションの二つの機能を4月にも追加する。ソーヤーの特徴でもある動きの教えやすさも生かし、安全柵なしで人と同じ場所で作業できる協働ロボットのニーズを取り込みたい考えだ。

 対象物の認識は、腕の先にある内蔵カメラで行う。あらかじめ形状を登録しておくとコンベヤー上などで動いている対象物でも的確に認識してつかんだり拾い上げたりできる。登録できる対象物は100以上。他のロボットは外付けのカメラや専用の制御装置が必要でコスト高になる。協働ロボットの特徴でもある、1台のロボットを複数の作業工程で活用するケースにも対応できる。

 また、パソコン上で仮想のソーヤーを使って動きをシミュレートできるようにする。従来はソーヤーの顔にあたる画面でしか動作確認できなかった。別の場所で動きを検証し、作業の質を高められる。

 動きの教え方(ティーチング)も、直接アームを動かして教えるダイレクトティーチングに加えて、パソコンで細かく動きを教えられるようにする。拾い上げる(ピッキング)など腕の動きを細かいブロックとして用意し、数値や秒数の入力と動きのブロックを交えて精度の高い繊細な動きを作り出せる。

 住重によると、ソーヤーは2016年1月の国内発売以降、約30台を販売した。引き合いは自動車や電機、医療の製造など数十件あるという。協働ロボットの認知が進み、今後の普及に拍車がかかりそうだと同社は手応えを示している。

日刊工業新聞2017年3月17日

石橋 弘彰

石橋 弘彰
03月18日
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ソーヤーは腕と頭にカメラが付いている。だが、頭のカメラはまだ使っていないとのこと。今後どんな使い方をするか、楽しみだ。

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