悪に取りつかれた市長が敵となって立ちはだかる!宇治市の一風変わったPR動画

自治体も“個性”を出す時代。90年代TVゲーム風が話題に

 京都府宇治市が制作した、1990年代のテレビゲーム風の観光PR動画が話題を呼んでいる。筋骨隆々の平安貴族が、宇治の破壊をたくらむ大魔王を退治するストーリー。3日に動画投稿サイト「ユーチューブ」で配信されると、再生回数は4日間で約7万回に達した。これまで市が公開した動画の再生回数は、最多のものでも約2年間で800回弱。広報担当者は「すごい数字」と驚きを隠さない。

 動画は本編が約5分55秒で、20分超の拡大版もある。「蹴鞠男(ケマリオ)」「和歌男(ワカオ)」など平安貴族風のキャラクターが、平等院や三室戸寺といった観光名所を巡り、アクションゲームさながらに敵を倒す。宇治茶の海を泳いだり、宇治川の鵜(う)と魚を取り合ったりし、悪に取りつかれた市長が、敵となって立ちはだかる場面もある。

 観光客として取り込みたい30―40代の心に響く仕上がりを目指し、あえて90年代のテレビゲームをほうふつさせる粗い画像を採用した。市議会で「思っていたのと違う」「実際の映像がないと魅力が伝わらないのでは」と疑問の声が上がる一方、ネット上では「つい見てしまう」「めっちゃ面白い」と評判は上々だ。

 担当者は「幅広い層ではなく、一部の人の心をわしづかみにするインパクトを重視した。人気が高まれば、ゲーム化も検討したい」と話す。

日刊工業新聞電子版2017年3月14日

松井 里奈

松井 里奈
03月15日
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自治体によるYouTube動画といえば、別府市が少し前に作成した温泉につかりながら遊園地を楽しむというPR動画を思い出す人も多いのでは。この動画の反響はすごく、ついには「湯~園地」計画が現実のものとなった。今回の宇治市のPR動画もなかなか個性的な仕上がりになっており、これからどのような反響が出てくるのか楽しみだ。

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