日立がバイオマス発電の燃料に「竹」

改質技術を開発

 日立製作所は9日、竹をバイオマス発電の燃料にする改質技術を開発したと発表した。竹に多く含まれる塩素とカリウムを水につけて抜き出し、木材から作る通常の木質ペレットと同品質の燃料にする。抜いたカリウムは植物育成剤として農業に利用できる。各地に放置された竹林が多く、バイオマス発電の新しい燃料になると見込む。

 粒径6ミリメートルに砕いた竹を水に漬け、塩素とカリウムを溶け出させる。竹は脱水して乾燥し、ペレット状の燃料(写真)にする。処理した水は濃縮してカリウムの濃度を高める。窒素、リンも含んでおり、植物の育成剤にできる。

 竹は塩素とカリウムを多く含み、そのまま燃焼するとボイラーを傷めたり、ダイオキシンを発生させたりするため、発電燃料に不向きだった。竹は成長が早く、日立によると年1300万トンが増えるがほとんどが未利用という。同社は伐採から収集、改質までのシステム構築などで事業化を検討する。

日刊工業新聞2017年3月10日

松木 喬

松木 喬
03月11日
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日立の開発ですが、ICTやエレクトロニクスではありません。竹を石炭など化石資源の代替燃料にするための開発です。しかも、細かく切った竹を水につけるという、シンプルな技術開発です。その技術が普及すると、1年間に処理しないといけない1300万トンの竹で原発2基のエネルギーを賄えます。

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