“特保コーラ”販売低迷、日本コカ参戦で市場は活性化するか

各社もテコ入れ。「健康」か「刺激・爽快感」か

 大手飲料メーカーが、特定保健用食品のコーラ(特保コーラ)に力を入れ始めた。キリンビバレッジは「キリンメッツコーラ」を刷新し、21日に発売する。6日後の27日には、日本コカ・コーラが「コカ・コーラプラス」を投入。特保コーラはサントリー食品インターナショナルの「ペプシスペシャル」を合わせ、計3品になる。商品数が増えれば、小売り店頭で専用コーナーが設けられる可能性が高まり、消費者の注目度も増す。特保コーラは販売が停滞しているが、活性化するか。

 キリンビバレッジのメッツコーラは、2012年4月に販売を開始。それまで若者向け炭酸飲料のイメージが強かったコーラに、“健康”をアピールすることで新たな市場を切り開いた。

 メッツコーラは食事から摂取する脂肪の吸収を抑える難消化性デキストリンを配合し、カロリーゼロの特徴と相まって30―40代男性の需要を開拓した。ただ、最近の販売数量は減少気味。16年の数量は前年比2ケタ減だった。刷新でコーラらしい味と香りを高め、巻き返しを狙う。

 日本コカ・コーラが投入するコカ・コーラプラスは、開発期間に6年以上をかけた自信作。同社は「独自調査の結果、日本人の消費者は特保の炭酸飲料にもおいしさを求めていることが分かった」とし、コカ・コーラらしいおいしさにこだわった。期間限定で販売する商品以外で、日本市場にターゲットを絞ったコーラは初めてとなる。

 他方、サントリー食品インターナショナルは特保コーラのペプシスペシャルは販売しているものの、特保よりも炭酸の強い「強炭酸コーラ」に拡販の重点を置く考えだ。16年6月に発売した「ペプシストロング5・0GV」は、ペプシ史上最も強い炭酸とカフェインを配合。同社は「特保コーラに力を注いだが、そもそもコーラを飲むユーザーは“健康”をあまり重視せず、強い刺激や爽快感を求める」と分析。強炭酸コーラに重点を置く。

 健康か、それとも刺激や爽快感か―。コーラ市場全体はミネラルウオーターや無糖茶などに押されて、縮小気味だ。メッツの刷新や日本コカの参入で、流れは変わるのか。それを最終的に決めるのは、“消費者”となる。
(文=嶋田歩)

日刊工業新聞2017年3月7日

明 豊

明 豊
03月09日
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いつもペット飲料はお茶派なのでコーラは基本飲みません。飲むのは映画館が海外に行った時。どんなにブランディングしてもコーラに「健康」のイメージはつかない。

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