トヨタやマツダの安全技術に部品が採用された名門電工メーカー

古河電工、自動車関連事業で売上げ倍増へ動き出す

 古河電気工業は電子部品やレーダーなど次世代自動車向け製品の拡販に乗り出す。2017年度内に、主力のワイヤハーネスと電子部品などをシステム提案できる体制を構築し、新製品の投入も加速する。25年度までに自動車関連事業の売上高を16年度見込み比2倍の約4400億円に引き上げる計画。

 電子部品など非ワイヤハーネス部門の16年度の売上高は、自動車関連事業全体の3割を占める。25年度までにこれを5割にまで引き上げる計画だ。

 古河電工が狙うのは自動車の先進安全運転支援システム(ADAS)や自動運転関連システム向け部品。すでにアルミニウム防食端子「α端子」やパルス式周辺監視レーダーなど新製品を開発した。

 新製品はトヨタ自動車やマツダなどに採用が決まっている。今後も自動車の電装化に伴い、需要が伸びる見込みで製品ラインアップの拡充を計画する。

 同社はセンシングシステム、熱対策機器などを情報通信や電機関連分野に供給している。17年度は構造改革を進め、これらの分野の技術を自動車分野でも共有して製品開発を進める。

 また現在は本社と複数の子会社で、自社が手がける自動車向け製品をそれぞれ販売している。このため個別の部品提案に留まっていた例が多かった。17年度からは自動車向け販売の窓口を集約して複数の部品を一体でシステム提案し、より大規模な受注を獲得していく。

 これまで古河電工はワイヤハーネスを自動車向け製品の主力としてきた。だが近年では電気自動車(EV)向けでリチウムイオン電池用銅はくや電子部品などのニーズが増加している。今後は新製品を含め、一体的に営業活動を展開し、事業拡大を目指す。

日刊工業新聞2017年3月3日

明 豊

明 豊
03月05日
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ワイヤハーネス以外あまり自動車のイメージがない古河電工。少しぼんやりした記事の内容だが、マツダの「CX―5」向け周辺監視レーダーの量産を始めるなど少しずつ実績が出てきているようだ。

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