「熱狂の日」音楽祭、今年のテーマは「ラ・ダンス 舞曲の祭典」

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2017、先行先着販売中

 毎年ゴールデンウィークに開催される「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン『「熱狂の日』音楽祭」。東京国際フォーラムほか周辺で開催される初夏の音楽祭だ。特徴は世界中からアーティストが集い、一流の演奏を、1公演約45分、低料金で、朝から晩まで繰り広げる――というものだ。

昨年実施の様子

数十万人が集まるクラシックコンサート



 「ラ・フォル・ジュルネ」は、もともと1995年からフランス西部の港町ナントで開催されている音楽祭である。ナントは世界史でも名前が頻出するほど歴史深い街だが、19世紀頃より工業都市として発展。しかし20世紀後半になると次第に工業都市としての機能は余所へ移動していき、街の活気が失われつつあった。その時、ナントが考えた街の発展する産業が「芸術」だった。

 実際ナントの街は芸術に溢れていて、若い芸術家が過ごしやすい環境が調えられている。かつての工場も、劇場やコンサート会場などに移り変わった。
 
 この毎年100万人を動員する大事業を指揮するのが、アーティスティック・ディレクターのルネ・マルタンだ。今や世界一成功した音楽プロデューサーとも言われるマルタンだが、彼は深い愛情と情熱を持った人物で、発言の随所に音楽への謙虚な姿勢と深い信念を感じる。

 例えば2011年ゴールデンウィークに開催したラ・フォル・ジュルネ。震災直後だったが「絶対に開催する」という意思は強く、全てのアーティストを必死で説得した。その時の様子を彼は「ルネ・マルタン プロデュースの極意 ビジネス・芸術・人生を豊かにする50の哲学」(林田 直樹 著)においてこう言う。

 「私たちは娯楽をただ提供しているのではありません。それはひとつの団結、連帯の姿なのです」

著者の林田氏がフランスまで行き取材をした書籍

2015年「PASSIONS(パシオン)」、2016年「la nature(ナチュール―自然と音楽)」に続き今年は…


 13回目となる2017年、今年のテーマは「ラ・ダンス 舞曲の祭典」。
一見ダンスと音楽は別のようだが、それはルイ14世の時代に王立舞踏アカデミーと王立音楽アカデミーに分かれた為で、それ以前は同一カテゴリーに存在していたものだそうだ。メヌエット、ワルツ、ポルカ、サラバンド、ポロネーズ……など多くの作曲家が多くの舞踏の要素を含んだ曲を作っている。会場には約600年にわたって躍動感や爆発的なエネルギーを含んだ舞曲やダンス音楽が漲る予定だ。

記者発表会の様子

 チケットの先行先着販売は3月1日(水)10時~5日(日)23時59分まで、一般販売は3月18日(土)10時からとなっている。


ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2017「ラ・ダンス 舞曲の祭典」

大庭 雅生

大庭 雅生
03月03日
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小曽根真が予定している小曽根真版「ボレロ」も楽しそうだし、天才パーカッション奏者と名高いシモーネ・ルビノも気になります。独特な演奏のエル=バシャもこの機会に聞いてみたい……今売り出し中の金子三勇士もいて……スケジュールを見ながらプランを考えるのが楽しいです。クラシックファンでない人こそ楽しめるそんなクラシックコンサートだと思います!

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