伊藤忠、国内でメガソーラー事業に300億円。その投資先は?

既存発電所の取得も視野に

 伊藤忠商事は国内で、メガソーラー(大規模太陽光発電所)事業を拡大する。開発業務を伴う新規案件を中心に開拓し、2020年3月期までに合計出力を現在比約5割増の20万キロワット以上に積み増す。総事業費は200億―300億円程度を見込む。国内の太陽光発電事業の環境は厳しいものの、機器調達力や事業運営ノウハウなど商社特有の機能を生かすことで、安定した収益基盤として育成する。

 このほど岡山市内で、伊藤忠にとって国内3カ所目となるメガソーラーが完工し、運転を開始した。同発電所は出力3万7000キロワットで、芙蓉総合リースやガス販売会社のサイサン(さいたま市大宮区)などと設立した事業会社が運営する。総事業費は約150億円。発電した電力は中国電力に販売する。

 伊藤忠は既に、愛媛県西条市と大分市日吉原でメガソーラーを運営している。また佐賀県唐津市で出力2万1000キロワットのメガソーラーを建設しており、18年4月に完工予定。

 今後も、出力2万キロワット以上の案件を対象に、発電資産を積み増す計画。自社の取引先や情報ネットワークを生かし、太陽電池パネルの調達から、発電に適した用地の選定、地権者との土地の有効活用の検討に取り組むことで、事業開発を伴う新規案件への参画を進める。また、既存発電所の取得も視野に入れる。

日刊工業新聞2017年2月16日

明 豊

明 豊
02月20日
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国内では、太陽光で発電した電力の買い取り価格引き下げに加え、多くの事業者の参入に伴って用地確保も難しくなっている。一方でパネル価格が下落しているほか、今後は稼働済みの資産を売却する動きも広がるとみられる。

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