人間は手ぶらで、荷物運びは2輪走行の召使いロボットに

スクーター「ベスパ」の製造元、伊ピアッジオの米子会社が開発

 「ベスパ」で知られるイタリアのオートバイメーカー、ピアッジオの米子会社が、路上で個人の荷物を運んでくれる走行ロボット「ジータ(Gita)」を開発した。荷物を入れる円筒形の本体に細い2本のタイヤを付けた格好をしていて、センサーベルトを腰に巻いた人間のあとを追随する。地図上で経路や目的地を指定すれば、自律走行でそこまで移動することも可能という。

 開発したのは、ピアッジオが2015年に米ボストンに設立したピアッジオ・ファスト・フォワード(PFF)。同社としては初の製品で、2日にボストンで発表会を開いた。

 ジータは高さが66センチメートルあり、18キログラムまでの重さの荷物を運べる。走行速度は最大で時速35キロメートル。走ったり、自転車に乗ったりしていても追随できるという。

 本体にカメラと距離測定用の超音波センサーを搭載し、左右の車輪を動かして自動的に障害物を避けられる。セキュリティーのため、荷物を出し入れするにはセンサーでの指紋認証が必要。バッテリーで駆動し、歩行速度での使用であれば8時間使用できる。

 個人の荷物だけでなく、仕事用の道具類や配達品を運んだり、ペットの散歩といった用途も想定される。ジータの販売価格と発売時期については明らかにしていないが、今年から米国の大学のキャンパスや道路で実証試験に入るという。姉妹機で、100キログラムまでの荷物を運べる3輪タイプの「キロ(Kilo)」も開発中。


2017年2月5日付日刊工業新聞電子版
PFFのウェブサイト

藤元 正

藤元 正
02月06日
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ある人が外国でウーバーを呼び、旅行カバンなどかさばる荷物だけ預けてそこら辺をぐるぐる走ってもらい、その間、自分はスポーツ観戦だかを楽しんでいたという話を聞きました。今後、街中で荷物を預かったり運んだりするサービスがさらに広がり、その中でロボットの需要も出てくるでしょう。ただ、ロボットの場合、法規制に引っかかりそうなので、その改正が必要になるような気もします。

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